ドラゴン桜式勉強法特集

【漫画でわかる】ドラゴン桜の「バカ鉢巻」なぜ巻くの?効果は?体罰にはあたらない?

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事ではドラゴン桜の名物とも言える「バカ鉢巻」について解説する。この「バカ鉢巻」は、勉強中に問題を間違えてしまったときや、点数が悪かったときに頭に巻いて使うが、これが一体どんな効果をもたらしているのか知っているか?

今回はドラゴン桜2の7巻より、なんと10ページを無料で公開。この「バカ鉢巻」が受験勉強に与える大きな影響と効果について、元国語科教員のライターminと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターとして活動中。

まずはドラゴン桜名物「バカ鉢巻」登場シーンをチェック!

最初に以下の漫画を読んでみましょう。水野は東大専科の2人の前で「バカ」と書いた鉢巻を突然取り出し、「努力ができるようになるアイテム」と紹介します。

ドラゴン桜の原作やドラマシリーズを見たことがある方は、この「バカ鉢巻」に見覚えがあるかもしれません。私もこれを原作やドラマで目にすると思わず「出た!」と心の中で叫んでしまいます。ドラゴン桜名物といっても過言ではないでしょう。

では、この「バカ鉢巻」をどう使うのか、どんな効果があるのかについて、詳しく見ていきましょう。

「ネガティブ感情」が努力の第一歩

この「バカ鉢巻」は、ネガティブ感情をポジティブ感情に変換し、自然と努力ができる脳へと変えていくためのツールだったのです。

人間の中には、「努力ができる脳」「できない脳」があると研究で立証されています。実際、努力が苦手という自覚がある人も多いでしょう。しかし、それも経験次第で変えていくことができます。その第一歩となるのが「ネガティブ感情」。「人に負けたくない」「恥をかきたくない」という気持ちは何よりも原動力になりやすく、受験においても勉強する動機につながりやすいからです。そしてネガティブ感情からスタートした努力が実を結べば、「やればできる!」という成功体験につながり、努力に対して前向きになることができます。

「バカ鉢巻」は、こうして努力できる脳を育てる第一歩として非常に大きな役割を果たしていたのですね。

バカ鉢巻で結果を出すまでの3ステップはこれだ!

それでは具体的に「バカ鉢巻」が結果につながるまでを3ステップに分けて詳しく見ていきましょう。

ステップ1:「恥ずかしい」「負けたくない」を原動力に

皆さんはテストの順位で友達に負けて悔しく思い、「次は絶対に勝つぞ!」と一生懸命に勉強したことはありませんか?筆者はあります。

水野の受験生時代のエピソードでは、同級生の矢島と小テストの結果で競争し、負けた方が次に勝てるまでバカ鉢巻をつけるというルールでした。努力が苦手な水野にとっては「バカ鉢巻をつけたくない」「早く外したい」というネガティブ感情がやる気スイッチとなったのです。

漠然とコツコツ努力することは簡単なことではありません。とは言え、受験のような長期戦では毎日の努力の積み重ねが必須。逆に言うと「とにかく勉強する」という行動につながれば、最初の動機はなんでも構いません。

そこでうってつけなのが「ネガティブ感情」。「バカ鉢巻」はそんな努力への第一歩を授けるための手段なのです。

ステップ2:「達成感」という名の報酬を得る

始めはそうした「ネガティブ感情」が動機だったとしても、行動を積み重ねると必ずその努力が目に見えて結果に現れる瞬間が来ます。水野の場合も、ネガティブ感情を原動力に努力して、小テストで満点がとれたと言っていましたね。

そこで生じるのが「やった!」「できた!」という達成感です。こうした体験をすると人の脳には「ドーパミン」という快楽物質が分泌されます。さらに脳はこれを「報酬」と認識し、「努力によって報酬が得られる」と学習し、「もっと報酬がほしい」という思考が生まれていくのです。

ステップ3:成功体験を糧に次の努力へ

ドーパミンには実際に、脳をやみつきにさせる働きがあるそうです。少し恐ろしいようにも聞こえますが、勉強をはじめとする「努力」においてはこれが高い効果を発揮します。「努力によってこんな報酬が得られる」ということを一旦学べば、「もっと報酬がほしい!」という思考が生まれ、それが次の努力へとどんどんつながっていくのです。

「努力できない脳」だった水野も、「バカ鉢巻」を使ったネガティブ感情から成功体験を経て、ポジティブに努力する姿勢へと改革できたと言っていました。動機はなんであれ、行動に移せば結果に現れ、そこから次の努力へとつながる道を作ってくれます。

「努力が苦手」と悩んでいる人も、ネガティブ感情と向き合い、いっそ利用してやろうという気持ちが、努力への第一歩になるかもしれませんよ。

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このバカ鉢巻を使った勉強法を古い根性論だと笑うやつもいるが、れっきとした根拠があるんだ。
自分の脳をうまく騙して合格を掴み取れ!

「バカ鉢巻」体罰にあたる可能性は?

高い効果を発揮するこの「バカ鉢巻」ですが、「生徒にバカって言わせるなんてどうなの?」「体罰にならないの?」という意見もあるかもしれません。実際に、使い方を誤ってしまうと本来の効果を発揮するどころか、人を傷つけるツールになる恐れがあるのです。

最後はそうした、この「バカ鉢巻」を取り入れる前提となることについて解説します。

正しい目的で・お互いが納得した上で取り入れよう

「体罰」というのは罰として「身体に対する侵害」や「肉体的苦痛」を与えることを指し、学校教育法にて禁止されている行為です。こうして見ると「バカ鉢巻」は体罰にはあたりませんが、もちろん本気で嫌がっていたり、不快な思いをしていたりする中で無理矢理つけされることは不適切な指導と言えます。

あくまで「バカ鉢巻」は、受験生の「努力したい」という気持ちを後押しすることを目的としたツールであり、本人たちを侮辱する目的で使用するわけではありません。とはいえ、それを「指導される側」が理解し、意図や目的を納得した上で使用する必要があります。指導する側、そしてされる側の双方がそうした正しい目的を共有し、納得した上で使うことができれば問題ありません。

こうした指導を取り入れる際は、指導する側、そしてされる側で、思いや目的を共有しておくことが不可欠になります。

元国語科教員の筆者の感想

筆者も受験生時代にはネガティブ感情に何度も助けられました。塾で掲示された小テストの結果ランキングで下位に入っていたとき、がんばった定期テストの成績上位者リストに自分の名前がなかったとき、塾の数学の先生に「本当に受験で数学使うつもりなの?」と言われたとき…。不思議とそういうネガティブな記憶の方が頭に残っているものですね。

しかし、それが何よりの原動力になったことも事実です。「周りに負けたくない」「もう先生にあんなこと言われたくない」そうした気持ちが一番のやる気スイッチになっていました。特に中学生の頃から大嫌いだった数学に対する向き合い方が変わり、問題が解けるようになって生まれて初めて「数学おもしろいかも」と思えるようになったことが、私の受験時代の一番の成功体験です。

長期的な努力をするのは簡単なことではありません。しかし動機にかかわらず、一度「やればできる」と感じられれば努力と報酬のサイクルが生まれ、軌道に乗ることができるでしょう。その第一歩となるバカ鉢巻は、ドラゴン桜ならではの非常に画期的なツールだと感じます。

「ネガティブ感情」を味方にしよう

ドラゴン桜名物「バカ鉢巻」の効果について、理解を深められたでしょうか。一見何のためにやっているの?と思われがちなこの鉢巻ですが、実は「努力と報酬のサイクル」を生み出す第一歩として一役買っていたのです。「努力できない自分を変えたい!」そんな方は一度「バカ鉢巻」を巻いてみるのもありかもしれませんね。

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