入試やテストっていうのはな、その場しのぎの対策では絶対ダメなんだよ。その場しのぎではどうしても"ボロが出て"しまうからな…という話を今日生徒たちにしたんです。そしたら生徒たちから「ボロが出る」の「ボロ」って何ですか?…って聞かれてよ。みんなは分かるか?

とりあえず、この「ボロが出る」というのは「隠していた欠点があらわになる」という意味の言葉というのは、前提として覚えておいてくれ。

今回は、その「ボロ」の由来も含めて、院卒日本語教師の"むかいひろき"に「ボロが出る」について詳しく解説してもらうぞ!

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程を修了した日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「ボロが出る」の意味や語源は?

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「ボロが出る」という言葉、聴いたことがない人はいないでしょう。ただ、細かいことについては知らない人が多いのではないでしょうか。まずは、その「ボロが出る」の意味や語源を確認していきます。

「ボロが出る」の意味は「隠していた欠点があらわになる」

「ボロが出る」という形では、国語系の辞典に掲載されたいないことが多いです。よって、ここでは「ボロ」の意味についてまずは確認していきましょう。「ボロ」は国語辞典では次のような意味が掲載されています。

1.使い古した布。ぼろきれ。襤褸(らんる)。
2.着古して破れた衣服。また、つぎはぎだらけの衣服。襤褸(らんる)。
「―をまとう」
3.都合の悪い点。欠点。
「ーが出る」
4.ひどくいたんだもの。また、役に立たなくなったもの。
「ー家(や)」「ー靴[自転車]」

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「ぼろ【襤褸】」

「ボロ」は「都合の悪い点、欠点」という意味の言葉だと辞書に掲載されていました。「出る」と組み合わせると、「都合の悪い点、欠点が出る」…もう少し分かりやすくすると、「隠していた欠点があらわになる」という意味になります。ごまかしたりウソをついたりして隠していたことが、何かの拍子でうっかり現れてしまうことを表現する言葉です。

「ボロが出る」の語源は「ボロボロ」!?

次に、「ボロが出る」の語源について確認しましょう。この「ボロ(襤褸)」は、布や着物が破れた様子を表す擬態語「ボロボロ」から生まれた言葉だと考えられています。「ボロ」はまずは「使い古しの着物」「つぎはぎの着物」の意味で使用されるようになり、その後「みっともない欠点」や「失点」という意味でも使用されるようになりました。そして、「あらわになる」という意味の「出る」と組み合わせて生まれたのが、この「ボロが出る」です。

\次のページで「「ボロが出る」の使い方を例文とともに確認!」を解説!/

「ボロが出る」の使い方を例文とともに確認!

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続いて、「ボロが出る」の例文を確認していきましょう。「ボロが出る」は公的な文章など、堅い場面では用いられないカジュアルな表現であることは、前提として覚えておいてください。

1.ミスをごまかそうとしても、どうしてもボロが出るものだ。ミスをしたら正直に報告しなさい。
2.あの人は自分のことを医者だと言っていたが、色々質問したらボロが出てきた。偽物だ。
3.昨日一夜漬けでテスト勉強をしたが、やはりボロが出てしまった。

例文1では、「ミスをごまかそうとしても、どうしてもミスはバレるものだ」という文脈で「ボロが出る」が使用されています。隠そうとしている不都合なことが明らかになる…そのような文脈でよく使用されますね。

例文2では、「色々質問したら、医者だとしたら有り得ない解答を始めた」という文脈で「ボロが出る」が使用されています。ついていたウソが徐々にバレていく…そのような文脈でもよく使用される表現です。

例文3では、「やはり一夜漬けの対策ではごまかせなかった」という文脈で「ボロが出る」が使用されています。急ごしらえの対策や準備だけでは上手くいかなかった…このような文脈でも使用可能です。

「ボロが出る」の類義語は?

次に、「ボロが出る」の類義語を確認していきましょう。「ボロが出る」の類義語は「馬脚を露す」「化けの皮が剥がれる」「しっぽを出す」です。意味やニュアンスを確認し、「ボロが出る」と比較してみましょう。

「馬脚を露す」:隠していたことがあらわになる

「馬脚を露す(ばきゃくをあらわす)」は「隠していた正体や悪事があらわになる」という意味の慣用句です。不正が明らかになった時や、善人のフリをしている人が実は悪人だったことがバレた…というような場合によく使用される表現ですね。

馬脚は芝居で馬の脚に扮する役者のことを指し、「馬脚を露す」は、馬の脚を演じている役者がうっかり自分の姿を見せてしまうことから生まれた言葉だとされています。

\次のページで「「化けの皮が剥がれる」:包み隠していた素性や真相が明らかになる」を解説!/

「化けの皮が剥がれる」:包み隠していた素性や真相が明らかになる

「化けの皮が剥がれる」は「隠していた正体や真相があらわになる」という意味の慣用句です。普段は善人ぶっている人が実は悪人だったことが判明したり、何気ない行動からある人の悪い一面が明らかになってしまったような場合に用いられます。

「真相を明らかにする」「正体を暴く」という意味で、「化けの皮を剥がす」という表現もありますね。

「しっぽを出す」:隠していたごまかしや悪事があらわになる

「しっぽを出す」は「隠していたごまかしや悪事があらわになる」という意味の慣用句です。ごまかしていた悪事が、何気ない一言や行動から露見してしまった場合に用いられる表現ですね。上手く人間に化けたつもりのキツネやタヌキが、しっぽを出して正体を見破られること…が由来だとされています。

「ボロが出る」の英語表現は?

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最後に、「ボロが出る」の英語表現を確認していきましょう。「ボロが出る」の英語表現は「show one's true colors」です。意味や例文を見ていきましょう。

「show one's true colors」ボロが出る、しっぽを出す

「show one's true colors」は、直訳すると「(人)の本当の色を見せる」となり、「ボロが出る」「しっぽを出す」という意味で用いられる表現です。直訳の「本当の色」という部分からも、なんとなく意味が掴めると思います。この「本当の色」は、「隠している内面の真実」を指しますね。また、「colors」と複数形であることにも注意してください。

例文を見てみましょう。

\次のページで「悪いことをすると、隠しても「ボロ」は出てしまいますよ…」を解説!/

1.Smith pretends to be a civilian and lives in City A, but he is gradually showing his true colors..
スミス氏は民間人のフリをしてA市で暮らしているが、徐々にボロが出てきている。

2.Johnson lies that he is a doctor, but as soon as you question him, he shows his true colors.
ジョンソンは自分は医者だと嘘をついているが、質問をするとすぐにボロが出る

悪いことをすると、隠しても「ボロ」は出てしまいますよ…

今回は「ボロが出る」について解説しました。「ボロが出る」は「隠していた欠点があらわになる」という意味の言葉で、ごまかしたりウソをついたりして隠していたことが、何かの拍子でうっかり現れてしまうことを表現します

悪いことや都合の悪い失敗をすると、すぐにごまかしたくなるのが人間でしょう。ただ、いくらごまかしても、バレるものはバレます。つまりボロが出ますね。正直にすべて話しましょう。

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国語言葉の意味

ボロって何?語源はボロボロ?「ボロが出る」の意味や類義語などを院卒日本語教師がわかりやすく解説

入試やテストっていうのはな、その場しのぎの対策では絶対ダメなんだよ。その場しのぎではどうしても”ボロが出て”しまうからな…という話を今日生徒たちにしたんです。そしたら生徒たちから「ボロが出る」の「ボロ」って何ですか?…って聞かれてよ。みんなは分かるか?

とりあえず、この「ボロが出る」というのは「隠していた欠点があらわになる」という意味の言葉というのは、前提として覚えておいてくれ。

今回は、その「ボロ」の由来も含めて、院卒日本語教師の”むかいひろき”に「ボロが出る」について詳しく解説してもらうぞ!

ライター/むかいひろき

ロシアの大学で働く、日本で大学院修士課程を修了した日本語教師。その経験を武器に「言葉」について分かりやすく解説していく。

「ボロが出る」の意味や語源は?

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「ボロが出る」という言葉、聴いたことがない人はいないでしょう。ただ、細かいことについては知らない人が多いのではないでしょうか。まずは、その「ボロが出る」の意味や語源を確認していきます。

「ボロが出る」の意味は「隠していた欠点があらわになる」

「ボロが出る」という形では、国語系の辞典に掲載されたいないことが多いです。よって、ここでは「ボロ」の意味についてまずは確認していきましょう。「ボロ」は国語辞典では次のような意味が掲載されています。

1.使い古した布。ぼろきれ。襤褸(らんる)。
2.着古して破れた衣服。また、つぎはぎだらけの衣服。襤褸(らんる)。
「―をまとう」
3.都合の悪い点。欠点。
「ーが出る」
4.ひどくいたんだもの。また、役に立たなくなったもの。
「ー家(や)」「ー靴[自転車]」

出典:明鏡国語辞典 第二版(大修館書店)「ぼろ【襤褸】」

「ボロ」は「都合の悪い点、欠点」という意味の言葉だと辞書に掲載されていました。「出る」と組み合わせると、「都合の悪い点、欠点が出る」…もう少し分かりやすくすると、「隠していた欠点があらわになる」という意味になります。ごまかしたりウソをついたりして隠していたことが、何かの拍子でうっかり現れてしまうことを表現する言葉です。

「ボロが出る」の語源は「ボロボロ」!?

次に、「ボロが出る」の語源について確認しましょう。この「ボロ(襤褸)」は、布や着物が破れた様子を表す擬態語「ボロボロ」から生まれた言葉だと考えられています。「ボロ」はまずは「使い古しの着物」「つぎはぎの着物」の意味で使用されるようになり、その後「みっともない欠点」や「失点」という意味でも使用されるようになりました。そして、「あらわになる」という意味の「出る」と組み合わせて生まれたのが、この「ボロが出る」です。

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