端的に言えば顰めるの意味は「しわを寄せる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んです。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「顰める」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/タケル
某国立大で日本語学を専攻していた。実は目が悪く、近視のうえに乱視。なのでメガネは必需品であり、メガネがなければ眉を顰めるようにしないと何も見えない。
「顰める」の意味は?
まず、「顰める」が読めないという人は多いのではないでしょうか。しかも、送り仮名も合わせた「顰める」の読み方は2つあります。よって、2つある「顰める」の意味を見ることにしましょう。
痛みや不快のために、まゆのあたりにしわを寄せる。「顔を—・める」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「顰(しか)める」
不快や不満などのために、眉のあたりにしわを寄せる。顔をしかめる。「マナーの悪さに眉を—・める」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「顰(ひそ)める」
「顰める」は、「しかめる」または「ひそめる」と読みます。そこで、辞書から「しかめる」と「ひそめる」の意味を引用しましたが、区別がつかないと思ったのではないでしょうか。どちらも「不快なことなどのために眉間にしわを寄せる」といった意味になります。
では、「しかめる」と「ひそめる」はどう区別すればいいのでしょうか。それは、「顰める」の使い方にあります。次の項目で、そのことについて見ていきましょう。
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