国語言葉の意味

【慣用句】「腹の虫の居所が悪い」の意味や使い方は?例文や類語を現役文学部生ライターがわかりやすく解説!

その2「不穏」

おだやかでないことを指します。

特定の人物の機嫌が悪いというよりは、その場の雰囲気が全体的にどんよりしている場面で使う言葉です。

誰かの不機嫌が伝播して周りもピリピリしてしまったときに使うと良いかもしれません。「不穏な表情・発言」などと組み合わせることで1人の人物の機嫌について表すこともできます。

その3「気が立っている」

イライラしているという意味です。

怒っているというよりも焦りや不安が表に出てしまっており、些細なことが気にかかるような状態に使われます。「腹の虫の居所が悪い」とほとんど同じ場面で使うことができるので合わせて覚えておきましょう。

たとえ表現が含まれていない分こちらの方がより真剣な状況でも使いやすくなっています。

「腹の虫の居所が悪い」の対義語は?

つづいて、「腹の虫の居所が悪い」と反対の意味を持つ言葉について学んでいきましょう。

その1「ご機嫌」

文字通り機嫌が良い状態を指し、「ご機嫌斜め」の対義語にもあたる表現です。

形容動詞として用いられ、具体的には「ご機嫌だね」「ご機嫌な人」のように変化します。「ご機嫌が良い」と「良い」までつけなくても良いという意味を含むので便利ですね。

その2「好機」

何かを始めたり挑戦したりするのに都合が良いタイミングのことです。

外来語の「チャンス」と近い意味を持っています。厳密には「腹の虫の居所が悪い」と反対の意味ではありません。

しかし、誰かの腹の虫の居所が悪い=何か頼んだり一緒に取り組んだりするのには都合が良くないと考えると反対の状況で使える言葉です。

その3「渡りに船」

困りごとが起きているときにタイミング良く解決の糸口が見つかることです。

橋のかかっていない川を横断したいとき、こちら側の岸に船がとまっており都合が良いという状況から生まれました。

その2同様条件の良いタイミング・状況というキーワードで「腹の虫の居所が悪い」の対義語と言えるでしょう。

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