国語言葉の意味

【慣用句】「腹の虫の居所が悪い」の意味や使い方は?例文や類語を現役文学部生ライターがわかりやすく解説!

「腹の虫の居所が悪い」の使い方・例文

「腹の虫の居所が悪い」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.部長は腹の虫の居所が悪いようだから、余計に声をかけない方が良いよ。
2.少し腹の虫の居所が悪かっただけだから、君のせいではないよ。

1は第三者にある人物がたまたま機嫌が悪いようだと警告している様子ですね。ストレートに機嫌が悪そう、と口にするよりいくらかオブラートに包まれたような響きになります。

2は自分の感情が一時的に揺れ動いていたということを伝えるために使っている例です。ここから腹の虫が作り出したいらだちである=相手のせいではないと表現できる言葉だということが分かるでしょう。

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実際に腹に虫がいたら本当に気分が悪くてイライラしそうだな。

単に機嫌が悪いと表現するよりも間接的に今現在の様子を示せるから使いこなすと様々な状況にスマートに対応した会話ができるようになるぞ。

引き続き、理解を深めていこう。

「腹の虫の居所が悪い」の類義語は?違いは?

image by PIXTA / 63017200

次に「腹の虫の居所が悪い」と似た意味を持つ単語や関連する表現について見ていきましょう。

その1「ご機嫌斜め」

機嫌が悪く、感情的で関わりにくいような様を表します。

元々は「ご機嫌なのめからず」という平安期の表現から来ており、現代語に訳すると「機嫌が普通でない」。つまり機嫌が悪い、変わりやすいという状態を示すようになりました。

なんとなくかわいらしく響くため、険悪にならずに相手の機嫌をうかがうのにも使えるかもしれません。いざというときのために覚えておきましょう。

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