

端的に言えば勝手が違うの意味は「慣れない事でとまどう」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んだ。一緒に「勝手が違う」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/川瀬
幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読む度に、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。
「勝手が違う」の意味や語源・使い方まとめ

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皆さんも一度は「勝手が違う」という言葉を聞いた事あるのではないでしょうか。また、「勝手が違う」という言葉を実際に使ったことがある人もいるかと思います。しかし、正しい意味と使い方、なぜ「勝手」というのか分からない方が多いのではないでしょうか。言葉の正しい意味を知る事は大切ですし、知っている事により実際に聞いた際に戸惑う事がなくなります。それでは早速「勝手が違う」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。
「勝手が違う」の意味は?
「勝手が違う」には、次のような意味があります。
自分の慣れたやり方や経験したこととようすやぐあいが違っていてとまどう。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「勝手が違う」
「勝手が違う」は「かってちがう」と読み、「自分の慣れたやり方や経験したこととようすやぐあいが違っていてとまどう」という意味。また、似た言葉に「勝手違い」という言葉がありますが、こちらは建築用語で全く意味が違います。間違えやすいので、注意しましょう。
例えば、新しい仕事を始めたのはいいものの、今までの自分のやり方が通用せず、戸惑う事があるかもしれません。そんな時に、「勝手が違う」と使う事が出来ます。
「勝手が違う」の語源は?
次に「勝手が違う」の語源を確認しておきましょう。ですが、「勝手が違う」の正しい語源は残念ながら不明です。しかし、「勝手」の正しい意味を知ることで、語源と由来が見えてきます。「勝手」の意味で一番使われているのは、「 他人のことはかまわないで、自分だけに都合がよいように振る舞うこと」です。皆さんも一度「勝手にして」「勝手な事をするな」など、使ったことはあるでしょう。しかし、「勝手が違う」の意味には該当しません。
実は、「勝手」には「台所」など、様々な意味があるのです。その中に、「自分がかかわる物事のようす・事情」という意味があります。この意味での「勝手」と「違う」が組み合わさることで、前述で紹介した「勝手が違う」という意味になるのです。
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