国語言葉の意味

【慣用句】「食指が動く」の意味や使い方は?例文や類語を元予備校講師が解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「食指が動く」について解説する。

端的に言えば「食指が動く」の意味は「欲しいと思うこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

教師や講師としても教えることに関わってきた「やぎしち」を呼んだ。一緒に「食指が動く」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/やぎしち

雑学からビジネス文章まで手掛ける現役ライター。国語の中学・高校教諭の資格も持ち、予備校講師の経験も。言葉を大切にした文章を心掛けている。

「食指が動く」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「食指(しょくし)が動く」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「食指が動く」の意味は?

「食指が動く」には、次のような意味があります。

《鄭(てい)の子公が人さし指が動いたのを見て、ごちそうにありつける前兆であると言ったという、「春秋左伝」宣公四年の故事から》食欲が起こる。転じて、ある物事に対し欲望や興味が生じる。「条件を聞いて思わず―・いた」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「食指が動く」

「食指が動く」は「何かが欲しいと思ったり、そのような態度をとること」を意味する言葉です。「食思」「触手(しょくしゅ)」といった書き間違いにも注意しましょう。

イメージとしては、マンガ表現などで、あまりにも欲しいものを目の前にした人物が手の指をうねうねと動かすような様子でしょうか。欲しい気持ちが抑えられないというニュアンスを読み取りたいところです。

「食」の漢字が入っていることからも「食欲(何かを食べたいと思う気持ち)が起こる」ことはわかりやすいですね。ただ、この意味に引きずられてか「食指がそそる」と誤用してしまうことも多くあります。「食指が動く」と「食欲がそそる(そそられる)」を混同しないようにしましょう。

「食指が動く」の語源は?

次に「食指が動く」の語源を確認しておきましょう。この言葉は、中国の史書『春秋左氏伝』に見ることができます。鄭(てい)の子公という人物が君主を訪ねる際、自身の人差し指がぴくりと動いたのを感じ、ごちそうの予感を得た…という一幕です。

このため、もともとは「食欲が起こる」に限定されており、それが広く「欲しい気持ち」に対して使われるようになったことがわかりますね。「食指」が「人差し指」を意味するのもこの話からという説があります。

ちなみにですが、話はこの後、この件がきっかけで人の命が奪われる物騒な結末を迎えてしまうのですが、この故事には、欲望をさらすことに対する戒めも含まれていたのかもしれません。

現代でも、欲望をむき出しにするのはあまり良いこととはされませんね。「食指が動く」は実はプラスの意味には捉えられにくいことを押さえましょう。

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