

「事なきを得る」の意味は、ずばり「大ごとにならなくて済む」だ。トラブルが起きたけど、最終的に何事もなく済んだとき「事なきを得た」と使うのが一般的だぞ。面倒なことは誰もが嫌だから、回避できれば思わずホッとするよな。
正しく自信を持って使えるように、「事なきを得る」の使い方や言葉の意味について、現役日本語教師のスヨメナと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/スヨメナ
現役日本語教師。対面、オンライン問わず、世界中の国の人に日本語を教えている。ブログでも相手の立場に立って考え、わかりやすく発信していく。
「事なきを得る」の意味は「大事にならなくて済む」
まずは辞書で意味を確認してみましょう。
大事にならないで済む。「出発時間に間に合って–○得た」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「事なきを得る(ことなきをえる)」
「事なきを得る」は、”大事にならないで終わる”、”大きな事故や面倒なことになることなく収束したり、無事に済んだりする”といった意味の言葉です、つまり、ギリギリのところで失敗を回避すること。
「事」とは、大変な出来事を表す言葉。「事なき」は一大事に至らないの意味、「得る」は手に入れるという意味です。これらの言葉を合わせて「事なきを得る」。つまり、”大ごとにいたらなくなって済む”という意味になります。

「事なきを得る」は、簡単に言えば、”面倒なことにならずに済む”ということがわかったな。仮にトラブルに巻き込まれても「事なきを得た」と言えるよう立ち回ることが大切だ。
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