「この期に及んで」も見直しは必要?
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これまでの説明から「この期に及んで」という表現を使うときは、ネガティブなことを言うケースが多いことを示してきました。しかし「この期に及んで」話を巻き戻すことが、果たして絶対的に悪いことなのでしょうか。
「この期に及んで」と反省
なにかに多くの労力を注ぎ込んだあとや、ものごとが重要な局面に差し掛かったときは、最後までやり切ろうと意気込むもの。そんな折に『そもそも今までのやり方は非効率だったのでは』などと言われると、反射的に『「この期に及んで」そんなことを言うのか?』と返したくなるのが人情でしょう。
しかし人生にしても事業にしても、そこで全部終わりとはならず、今後も連綿と続いていくものです。「この期に及んで」と言いたくなるのをグッとこらえて、中立的な視点から謙虚に反省してみることも大切ではないでしょうか。
「この期に及んで」しまう前に対処できるとベター!
上述のように反省の心はあったほうがいいものですが、できれば「この期に及ぶ」前、できるだけ早い段階で済ませられるとよりスムーズですよね。そのためには、節目節目で活動を振り返る習慣がカギとなるでしょう。いわゆる『PDCAサイクルを回す』というやつです。
「この期に及んで」もかたくなりすぎないように
この記事では「この期に及んで」について、類義語や対義語などもあげて、包括的に意味を解説しました。そして「この期に及んで」という言葉の使われ方について、すこし踏み込んで考えています。
「この期に及んで」いる状態では、頭も体も緊張でかたくなりがちです。そんなときにも余裕を持てるように、日頃から行動の見直しを行いながら過ごしたいものですね。行き詰りそうなときの打開策は、得てして柔軟な思考から生まれます。「この期に及んで」も考えが凝り固まらないよう、気にすべきことと気にしてもどうしようもないことを、整理しておくのも大切なことでしょう。
この記事が「この期に及んで」の理解を助け、重要なときでもプレッシャーを感じ過ぎないために役立てば幸いです。