例文で「この期に及んで」の使い方を確認!
辞書引きで意味を調べたら、今度は例文で使い方を押さえていきましょう。
1.明日はもう試験日だ。「この期に及んで」公式をスラスラ言えないようでは、試験中のことが思いやられる。
2.昨日の喧嘩は、『お互いにコミュニケーションが足りなかったから気を付けよう』って結論が出たはずでしょ。「この期に及んで」蒸し返してこないでほしい。
例文1は、試験対策が間に合わなかったことについて述べています。本番の前日にはすべての対策を終えて、ちょっとした確認だけという状態にしておきたいものですね。例文2は、友達か家族との喧嘩でしょうか。あとで蒸し返すことがないように、頭が冷えたときにしっかりと話し合って寄り添いあえる相手こそ、親友や運命の人と呼べるのではないでしょうか。
ここまで来て:もう引き返せない気持ち
ものごとがある段階に至ったときに、今となっては引き返せない・遅すぎるという想いを含んだ言い方ですね。「ここまで」が「この期」に、「来て」が「及んで」に相当します。
今ごろになって:取り返しがつかない状態
この表現も「ここまで来て」と同様に、ものごとが大きく進展してからなにか言われても、対応できないという否定的な気持ちを含蓄した言い回しです。
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