理科生態系生物

3分で簡単「自然の恵み」!学術的な定義とは?理系学生ライターがわかりやすく解説!

自然資本について

続いて、自然資本という言葉について学んでいきましょう自然資本とは、私たち人類が生態系サービスを享受するために必要な天然資源のことを指します。動植物・大気・水・土壌などが自然資本にあたりますよ。

自然資本は、人類の社会や経済を支える人的または金融的な資本の基盤になるものであり、非常に価値が高いものであると言えます。私たちが物を作るために必要な原材料そのものが自然資本ですし、私たちが健康的な生活を送るために必要な綺麗な水や空気も自然資本です。

自然の恵みと経済の関係

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産業革命以降、産業や工業が高度化し、環境に対する負荷は大きくなっていました。そして、この負荷によって、大気汚染・気候変動などが引き起こされたのです。経済活動や人々の健康的な生活を守るためには、これらの問題の解決策を打ち出す必要がありますが、それにはコストがかかってしまいます

つまり、経済活動によって自然の恵みの質が悪くなってしまうと、経済を圧迫するという悪循環に陥ってしまったのです。この悪循環から抜け出す方法として提案されたグリーン経済戦略というものが近年注目されるようになりました。

グリーン経済とは、経済活動と高い質の自然の恵みを両立することができる経済の仕組みのことですよ。以下では、今後議論がさらに加速していくであろうテーマであるグリーン経済の基礎知識について学んでいきましょう。

生態系サービスの金銭的価値

私たちが生態系サービスを享受する際、それに対する対価を支払うことはありません。私たちは無料で綺麗な空気を吸うことができますよね。また、法で規定されていないケースでは、生態系サービスを支える自然環境を汚した場合にも金銭を支払う必要がありません

ですが、環境が汚染されると汚染者以外がそれを活用する際に浄化を行う必要があり、そこには費用が生じます。綺麗な空気も、誰かが環境を守る努力をしているからこそ、利用することができますよね。このように考えると、生態系サービスには金銭的な価値があると言うことができるのです

近年、生態系サービスの価値を金銭に置き換えて評価する試みが多数なされていますこのような評価法は、持続可能な社会を構築するための制度を作るために利用されることもありますよ

\次のページで「生態系サービスのプライシング制度」を解説!/

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