国語言葉の意味

「日がな一日」の意味や使い方は?例文や類語を元広報紙編集者がわかりやすく解説!

この記事では「日がな一日」について解説する。

端的に言えば日がな一日の意味は「一日中」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んです。一緒に「日がな一日」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/八嶋弘毅

自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。

「日がな一日」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「日がな一日」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「日がな一日」の意味は?

「日がな一日」には、次のような意味があります。

朝から晩まで、一日じゅう、飽きもせず同じ事を続ける様子。

出典:新明解国語辞典第七版(三省堂)「日がな一日」

実は「日がな一日」「日がな」だけで「一日中」とか「朝から晩まで」を表しています。それにさらに「一日」と付け加えることにより「日がな」を強調しているのです。したがって「日がな」だけで意味は通じるのですが、普通はその語句の後ろに期間を表す「一日」をつけて「日がな一日」と表現します。

「日がな一日」の語源は?

次に「日がな一日」の語源を確認しておきましょう。「日がな一日」という語句を見て、まず感じるのは「がな」とはなにを意味するのか、ではないでしょうか。「がな」の意味にはいろいろな説があります。まず単なる強調あるいは語の勢いを強める意味合いです。続いて「日が」に感動詞の「な」をつけたとする説、3つ目は「日長」あるいは「日永」の「なが」が「がな」に変化したとする説で、最後の説が最も説得力があるような気がします。

なぜなら「新しい」と「新た」がいい例です。「新た(あらた)」の読みから考えれば「新しい」は「あらたしい」と読むのが本来なのではないでしょうか。しかし「あらたしい」は発音しにくい言い方です。そこで言いやすいように年を経るとともに発音が変わって「あたらしい」となったと考えられます。

例えば「秋葉原」の読み方もそのいい例の一つと言えるでしょう。明治2(1869)年に神田相生町から出火した火災により1000軒余りの家屋が被災しました。これを憂慮した明治天皇の命により防火の神秋葉大権現を祀った秋葉神社が建立されたのです。この神社の名前は「秋葉(あきば)神社」と名づけられました。それに合わせてこの地一帯は「秋葉原(あきばはら)」あるいは「秋葉っ原(あきばっぱら)」と呼ばれるようになったのです。

つまり、本来は「あきば」と濁る読み方は間違いではありませんでした。しかし明治23(1890)年、同地に「秋葉原駅」が開設され、その時に駅の読み方が「あきはばら」と決まり、それが広まったとされています。「日がな一日」の「日がな」にもこのような経緯があったのではないでしょうか。

\次のページで「「日がな一日」の使い方・例文」を解説!/

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