
その2「ドキドキ」
「ドキドキ」は、「どきどきする」という意味で、何かの感情によって鼓動が激しくなるようす、心臓が大きく脈打つようすなどを表す言葉です。
例えば、期待、不安、緊張など。あるいは、激しい運動の直後などを示す表現でもあります。良い時も悪い時も使われる便利な表現です。
「早鐘」は、あまりよくない状況で使われるため、それが「どきどきする」との違いと言えます。
その3「ただならない」
「ただならない」は、普通ではない、いつもと異なる、特殊な状況などを意味する表現です。昔からある「ただならぬ」という言葉を現代語的に言うと、ただならないとなります。
早鐘も、これと同じ状況を指し、加えて、鐘を乱打することが加わるのが違いです。
「早鐘」の対義語は?
続いて、「早鐘」の対義語(反対語)を確認しておきましょう。
早鐘の対義語として、はっきりとした言葉はありません。
他の類義語を見ても、反対の意味となる言葉を調べても、なかなか出てきません。あえて「ドキドキ」の逆だと、ガッカリ、げんなり、ガックリといった言葉が考えられます。
「早鐘」の英訳は?

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さらに、「早鐘」の英訳についても、見ておきましょう。
「早鐘」を英語に訳すと、火急を知らせる鐘の場合は、an alarm (bell) もしくは a fire bell です。そして、激しい動悸だと、one’s heart beat fast など。
その他にも、さまざまな英語表現があります。
その1「a fire bell」
「早鐘」をそのまま英語に訳すと、a fire bell または an alarm bell です。そして、早鐘をつくだと、sound [ring] an alarm bell となります。
ちなみに、fire bell は火災報知器、alarm bell は目覚まし時計です。
・Ring the fire bell.
早鐘を打つ
・It had an alarm bell that would be rung when this area was in danger.
この地区に危険が迫った時、(寺の)早鐘が鳴らされた。
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