
1.大学生の時、飲み会とアルバイトに明け暮れていた。
2.入院中は読書に明け暮れていた。
3.毎年年末になると、家族総出で大掃除などの家事に明け暮れる。
3つの例文を挙げてみました。例文1は大学生あるあるではないでしょうか。大学は専門分野以外は講義もゆったりとしたペースなので、アルバイトも飲み会も充分に楽しめますよね。例文2は実体験を元に作った例文です。入院中は動くこともできずすることもないので、あらゆる読み物で時間を潰していました。特に小説などは、その世界に入り込んでしまって時間の経過も分からなくなる程でしたよ。例文3は共働きだと日々の掃除が行き届かないこともありますよね。年末の家族が揃っているタイミングで、大掃除や断捨離などみんなで効率的にするのもオススメですよ。
その1「日がな一日」
「日がな一日」とは「ひがないちにち」と読み、「一日中・終日」の意。「明け暮れる」の「朝から晩まで」と同じ意味ですので類義語としてふさわしいでしょう。
「日がな一日」という慣用句は面白い言葉ですよね。語源を調べてみると「日長(日永)1日」の(なが)が(がな)にひっくり返ったという説と、終助詞「もがな」の変化形という説、推量の副助詞という説など諸説ありました。明確には分かりませんでしたが、平安時代あたりから使われている歴史ある言葉のようですよ。「日がな一日~する」のように「すること」の時間の経過を表すという意味でも「明け暮れる」とは共通する点ですね。
その2「没頭する」
「没頭する」は「ぼっとうする」と読み、「あることにのめり込む」の意。頭を突っ込んで熱中することを「没頭」と言いますよ。「没頭」は時間の経過は表しませんが、「専念する」や「いつもずっと」などが「明け暮れる」との共通する点ですよ。
「専念」「夢中」なども「没頭」と同義語になるので合わせて覚えておきましょう。
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