この記事では「目が高い」について解説する。
端的に言えば「目が高い」の意味は「鑑識眼が優れている、目が利く」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「目が高い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「目が高い」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目が高い」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「目が高い」の意味は?

「目が高い」には、次のような意味があります。

鑑識力がすぐれている。目がきく。

出典:コトバンク

「目が高い」は慣用句で見識が高い、ものの本質を見抜く目があるという意味の俗語的な表現です。この場合の「高い」は抽象的なものの程度が大きい様子を表しますよ。また「高い」自体はプラスマイナスの評価に関しては中立で、前にくる言葉あるいは対象のイメージによって語句としてのイメージが決まってきます。

「目が高い」の語源は?

次に「目が高い」の語源を確認しておきましょう。語源は分かっていませんが、「目が高い」はたいてい客が高価な品物を選んだ時、商人が追従の言葉として用いる場合が多いです。また「高い」が空間的な高低を問題にする場合、基準面より空間的に離れた位置に存在し、しかもその位置が目に見えることが必要。上方に昇った結果、目に見える位置になければ「高い」はふつう用いられません。

\次のページで「「目が高い」の使い方・例文」を解説!/

「目が高い」の使い方・例文

「目が高い」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。

1.「皆様これはこれはおめがたかい。素晴らしい審美眼をお持ちで」と店員は丁寧な物腰で伝えた。

2.お客さん、そちらのお車を選ばれるとはおめが高いです。便利な自動運転機能はご存じですよね?充実した装備で快適なお出かけに貢献しますよ。

3.先生はおめがたかいと有名な占い師におだてられて、幸せの壺をつい買ってしまった。

例文1は過剰なサービスとも言えなくもないでしょう。例文2は車の購入を検討しているお客に運転操作が不要な車を勧めている場面。また、例文3は相手に上手くのせられて欲しくもない物を買わされてしまったというよくある話です。

「目が高い」の類義語は?違いは?

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「目が高い」と似たような意味をもつ言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「さすが」

「さすが」は価値を再確認する様子を表す副詞。「学長が団交に動じなかったのはさすがだ」は述語、「シベリアの冬はさすがに寒い」は述語にかかる修飾語の用法です。「えっ、東大に受かったの?さすがあ」は現代語用法で感動詞的に用いられますよ。対象に価値があることをある事柄を契機として再確認する様子を表し、感嘆の暗示を伴います。ただし、対象のもっている価値が必ずしも話者にとって好ましいものであるとは限りません

「さすが」は「何といっても」に似ていますが、「何といっても」は対象を他のものと比較した上で価値を認めて選択する様子を表し感動の暗示は少ないです。したがって「湯上りはさすがにビールに限る」は誤用となり、正しくは「湯上りは何といってもビールに限る」となりますよ。なお「目が高い」との違いは「目が高い」は見識が高い、ものの本質を見抜く目があるという点です。

\次のページで「その2「とびきり」」を解説!/

その2「とびきり」

「とびきり」は程度が最高であることを誇張する様子を表し、くだけた表現で日常会話中心に用いられます。会話ではしばしば「とびっきり」と発音されますよ。「ここの寿司はとびきりにうまい」は述語にかかる修飾語、「原君の彼女はとびっきりの美人だという評判だ」は名詞にかかる修飾語の用法で、あまり述語にはなりませんふつう後ろに状態を表す表現を伴いますが、伴わない場合は最高にすばらしいという意味になります。また、程度が最高であることを誇張する様子を表し話者の感嘆や驚きの暗示がこもります。例えば「本場北欧のサガミンクをとびきりの御奉仕価格でお届けいたします」は話者がびっくりするくらいの安い値段でという意味

「とびきり」は「ばつぐん」や「最高」に似ていますが、「ばつぐん」は他と比べて対象を評価する暗示がありますし、「最高」は無条件で感動している暗示があります。ちなみに「目が高い」との違いは「目が高い」は商人が追従の言葉として用いる言葉という点です。

その3「ばつぐん」

「ばつぐん」は程度や順位が飛びぬけてすぐれている様子を表す表現。「川崎ヴェルディのカズは人気ばつぐんのエースだ」は名詞の後ろに直接つく用法、「あなたはばつぐんの成績により優勝されました」は名詞にかかる修飾語、「明子はエステに通ってばつぐんにきれいになった」は述語にかかる修飾語、「黒澤明の映画はばつぐんだね」は述語の用法です。具体的にすぐれている点を明示する場合と明示しない場合とがありますよ。また、述語や述語にかかる修飾語で用いられた場合には、しばしば感動の暗示がこもります

「ばつぐん」は「断然」や「断トツ」に似ていますが、「断然」はくだけた表現で日常会話中心に用いられ程度を強調する用法しかないので、具体的な内容を明示しない場合には用いられません。また「断トツ」はさらにくだけた表現で、話者の主観で他を大きく引き離して首位であるものについて用いられ、誇張的な感動の暗示がこもります。ちなみに「目が高い」との違いは「目が高い」はものの本質を見抜く目がある性質を表すという点です。

「目が高い」の対義語は?

「目が高い」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

「冴えない」

「冴えない」は動詞「冴える」の打消し「冴える」の意味を打ち消す他に、目立ったところがなくて好ましくない様子を表します日常会話中心に用いられかたい文章中には用いられません。「おい、どうした。さえない顔して」は顔色がよくなくて生気がないという意味、「彼の成績はいまひとつさえない」はあまり良好でないという意味、「彼女はさえない男はいやだってさ」は全体の印象に華やかさがなく魅力に乏しいという意味、「デートをすっぽかされるなんてさえない話だぜ」は好ましくない、恰好悪いという意味です。「冴えない」は華々しくない様子を感覚的に表す語であって、それぞれもっと具体的な表現に置き換え可能ですが、それらを細かく指すことなく全体としての華々しくない雰囲気を暗示する表現になっていますよ。

\次のページで「「目が高い」の英訳は?」を解説!/

「目が高い」の英訳は?

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「目が高い」の英訳にはどのようなものがあるのでしょうか。英語で「目が高い」と言い表す時の例をさっそく見ていきましょう。

「having an expert eye」

「having an expert eye」は「目の高い、目が高い、目がたかい」という意味です。「That's a having an expert eye」で「さすがお目が高い」、「having an expert eye you choose this expensive product」で「こちらの商品を選ばれるとはお目が高い」と訳すことができますよ。

「目が高い」を使いこなそう

この記事では「目が高い」の意味・使い方・類語などを説明しました。「目が高い」は見識が高い、ものの本質を見抜く目があるという意味の俗語的な表現客が高価な品物を選んだ時、商人が追従の言葉として用いる場合が多いと解説しましたね。また「高い」は高低や程度の高さを表す最も一般的な形容詞であって、しばしば他の語と複合語を作り、意味やニュアンスを付け加える働きをします。参考にしてくださいね。

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国語言葉の意味

【慣用句】「目が高い」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

この記事では「目が高い」について解説する。
端的に言えば「目が高い」の意味は「鑑識眼が優れている、目が利く」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「目が高い」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/flicker

仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「目が高い」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「目が高い」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「目が高い」の意味は?

「目が高い」には、次のような意味があります。

鑑識力がすぐれている。目がきく。

出典:コトバンク

「目が高い」は慣用句で見識が高い、ものの本質を見抜く目があるという意味の俗語的な表現です。この場合の「高い」は抽象的なものの程度が大きい様子を表しますよ。また「高い」自体はプラスマイナスの評価に関しては中立で、前にくる言葉あるいは対象のイメージによって語句としてのイメージが決まってきます。

「目が高い」の語源は?

次に「目が高い」の語源を確認しておきましょう。語源は分かっていませんが、「目が高い」はたいてい客が高価な品物を選んだ時、商人が追従の言葉として用いる場合が多いです。また「高い」が空間的な高低を問題にする場合、基準面より空間的に離れた位置に存在し、しかもその位置が目に見えることが必要。上方に昇った結果、目に見える位置になければ「高い」はふつう用いられません。

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