
「何が何でも」の使い方・例文
「何が何でも」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.今度の中国語検定試験はなにがなんでも受からねばならない。
2.娘はなにがなんでもなっとうは食べないと言ってきかない。
3.あなたはレベルの高い中文の概要を、なにがなんでも今日中に日本語に翻訳しなければならない。
4.彼女はなにがなんでもとうきょうのオススメ動画を香港の友人に送ろうとしている。
5.辞書や辞典から話題の漢字をなにがなんでも探すように言われた。
例文1からは強い意志表示が感じられますね。苦手な単語を一覧表にして語彙力を上げて再度挑んで欲しいです。例文2からは嫌いな食べ物を無理に食べさせるのは気が引けるが、少しずつでもいいから食べられるようになって欲しいという親の気持ちが読み取れますね。また、例文3からは複雑な繁体字をスラスラ読み込める人だということが分かります。例文4は香港の友人に東京のいいところを教えてあげたいという思いが、また例文5からは辞書を使いこなして言語力を伸ばしてもらいたいという思いが読み取れますよ。

あらゆる困難や障害を排除して行う様子を表す語に「是非とも」がある。「是非とも」は主体の強い意志と希望を暗示する。また「是非とも」は「是が非でも」や「是非」に似ているが、「是が非でも」には切迫感の暗示があるし、「是非」は相手に働きかける行為を希望する場合に用いる。よって「是非とも留学してほしい」は「自分は強く希望する」、「是が非でも留学してほしい」は「どんなことがあっても留学してほしい」というニュアンスになるぞ。
その1「是が非でも」
「是が非でも」はあらゆる困難や障害を排除して行う様子を表す副詞。「優勝するにはぜがひでも今日勝たねばならない」や「この仕事は誰が何と言おうとぜがひでもやり抜く」などのように述語にかかる修飾語として用いられ、主体の強い意志と希望を切迫感を伴って暗示する表現です。「是非とも」も基本的に同じ意味ですが、「是非とも」の方が冷静な表現になっています。また「是が非でも」は「何が何でも」や「何としても」に似ていますが、「何が何でも」は主体の意志が非常に強いので、しばしば強情さや強引さの暗示を伴いますし、「何としても」は義務感の暗示を伴いますよ。そのため、「是が非でもやり抜く」は「あらゆる困難を排除するつもりだ」、「何が何でもやり抜く」は「誰が止めてもきかないぞ」、「何としてもやり抜く」は「やり抜かなくてはならない」というニュアンスになりますよ。
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