この記事では「黄色い声」について解説する。
端的に言えば「黄色い声」の意味は「かん高い声、女性や子どもの声」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「黄色い声」の意味や例文、類語などを見ていきます。

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仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「黄色い声」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「黄色い声」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「黄色い声」の意味は?

「黄色い声」には、次のような意味があります。

女性や子供などのかん高い声。

出典:コトバンク

「黄色い声」は女性や子どもの声が高くて刺激的な様子を表します。ただし「黄色い声」には声援や応援など歓喜の呼びかけとしての暗示があり、悲鳴などの形容としては用いません

「黄色い声」の語源は?

次に「黄色い声」の語源を確認しておきましょう。中国のお坊さんがお経を読む際に音の高低を色で表したことが由来だと言われています。もともと色は五色あり、江戸時代まで声色によってその色は使い分けられました。高音は「黄色」で低温は「赤色」だったそうです。また、色彩と音のイメージを結び付けることを共感覚と言います。経典はある一定のリズムで唱えられていますが、そこに音の高低で変化を加えていたそうですよ。なお「黄色い」は色彩を表す形容詞の一つ。しかしこの場合は色彩がきいろい様子を表すのではなく、鋭くて高いという「声」の性質を表しています。

\次のページで「「黄色い声」の使い方・例文」を解説!/

「黄色い声」の使い方・例文

「黄色い声」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。

1.客席からファンのきいろい声が飛ぶ。

2.そんなにきいろい声を出さないでください。

3.年寄りにはあの黄色い声が耳障りでしかたない。

例文1からは歓声の声が上がっている様子が伝わってきますし、例文2からは女性の高い声をうるさがっている様子が伺えます。また、例文3は若い女性特有の鋭い声が老人には聞き苦しい音になることが読み取れますね。

「黄色い声」の類義語は?違いは?

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「黄色い声」と似たような意味をもつ言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「かん高い」

「かん高い」は音声の調子が高くて刺激的な様子を表す表現。「ゴキブリを見て彼女はかんだかい悲鳴をあげた」のように人の声について用いるのが最も一般的で、次に動物などの声について用い、物音について用いることは多くありません。また、「かん高い」には音声の調子(トーン)の高いことが不快であるというニュアンスがあり、聞き手にとって音声の高いことが快い場合には用いません

「かん高い」は「けたたましい」に似ていますが、「けたたましい」が突然起こった大きな(高い)音が不快である様子を表すのに対して、「かん高い」は音の発生のしかたについては言及しない点が異なります。音声が不快である点では「うるさい」や「やかましい」などにも通じますが、「うるさい」や「やかましい」では音声のトーンについては言及せず、音量の大きさ(ボリューム)が不快感の主な原因になっている点が異なりますよ。「黄色い声」との違いは、「黄色い声」には声援や応援など歓喜の呼びかけとしての暗示があるという点です。

その2「かしましい」

「かしましい」は人の話す声が大きく不快な様子を表し、とても文章語的で日常会話で用いられることは稀です。「女三人寄ればかしましい」のように具体的に声の音量が大きい場合と、「とかく世間のうわさがかしましい」のように人の話やうわさが厄介だという場合とがありますよ。「かしましい」は「やかましい」「うるさい」「騒々しい」などに似ていますが、音源を人の声に限定する点でこれらと異なります。なお「黄色い声」との違いは、「黄色い声」は女性や子どもの声が高くて刺激的な様子を表すという点。

その3「若い」

「若い」は生気や活力にあふれている様子を表し、人間についてのみ用いられます。また、生まれてから時間がたっていない人間の性質だけを表しますよ。「うちのおばあちゃんは気がわかい」の「気が若い」は活動的な精神をもっている、積極的な考え方をするという意味です。「おいくつですか?七十になります。いやあ、おわかいですな」の「お若い」は挨拶語としてよく用いられますね。外見が実年齢に比べて生気があるという意味です。

「黄色い声」の対義語は?

「黄色い声」と反対の意味に近い言葉をご紹介します。さっそく見ていきましょう。

その1「ぼそぼそ」

「ぼそぼそ」は小さくて低く不明瞭な声で話す様子を表しますよ。女性はあまり主体になりません。「男たちは陰でぼそぼそ何か相談し合っていた」は単独で、または「と」がついて述語にかかる修飾語になりますし、「大関はぼそぼそした口調で記者に答えた」は「(と)した」がついて名詞にかかる修飾語になります。ぶっきらぼう・無造作の暗示はなく、朴訥の暗示がありますよ。また、この「ぼそぼそ」は「ごにょごにょ」に似ていますが、「ごにょごにょ」は口の中で不明瞭・曖昧に発話する様子を表し、主体の発話の意志と内容が不可解である暗示があります。

その2「ぶつぶつ」

「ぶつぶつ」は口の中で不明瞭に言う音声や様子を表す擬音語。実際の音声を描写する用法でも、「老人は口の中でぶつぶつと念仏を唱えた」「一人でぶつぶつセリフの稽古をする」などのように単独で、または「と」がついて述語にかかる修飾語としても用いられます。出ている音は小さくて低く聞き取れない場合もあるでしょう。言う内容には言及せず、客観的な表現で特定の感情を暗示しません。また、これから進んで不平・不満を小さい声で不明瞭に言い続ける様子をも表します主体が不平・不満の心理で文句などを口の中で不明瞭に言う様子を表しますが、とても冷静な表現で慨嘆などの暗示は少ないでしょう。この「ぶつぶつ」は「ぶつくさ」に似ていますが、「ぶつくさ」は主体が不平・不満を小さい声で不明瞭に言い続けるのを、話者が全体として不快・慨嘆・侮蔑の暗示を伴って述べます。

\次のページで「「黄色い声」の英訳は?」を解説!/

「黄色い声」の英訳は?

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「黄色い声」の英訳にはどのようなものがあるのでしょうか。英語で「黄色い声」と言い表す時の例をさっそく見ていきましょう。

「shrill voice」

「shrill voice」は「黄色い声、素声、白声、金切り声、かなきり声、黄色い声、金切り声、とがった声」という意味です。「The girls who were waiting for me to come out screamed shrill voice」で「出待ちしていた女の子たちは黄色い声をあげた」、「Women shrill voice at him in the idol group」で「アイドルグループの彼に女性たちは黄色い声をあげる」と表現することができますよ。

「黄色い声」を使いこなそう

この記事では「黄色い声」の意味・使い方・類語などを説明しました。「黄色い声」は女性や子どもの声が高くて刺激的な様子を表す表現。ただし「黄色い声」には声援や応援など歓喜の呼びかけとしての暗示があり、悲鳴などの形容としては用いないと解説しましたね。また「黄色い声」の「黄色い」には高く鋭いという声の性質そのものを指すニュアンスがあり、声の発生のしかたなどには言及しない点が、突然大きな(高い)音がして不快だというニュアンスをもつ「けたたましい」などと異なります。それぞれのニュアンスの違いを正しく理解しましょう。

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【慣用句】「黄色い声」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

この記事では「黄色い声」について解説する。
端的に言えば「黄色い声」の意味は「かん高い声、女性や子どもの声」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
ライターのflickerを呼んです。一緒に「黄色い声」の意味や例文、類語などを見ていきます。

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仕事柄、言葉からひらめきをもらうことがよくある。「なるほど。そういうことか!」と言葉への知識・関心がさらに一層広がるように、さらに編プロでの編集経験を活かし理解しやすい精確な解説を心掛ける。

「黄色い声」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「黄色い声」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「黄色い声」の意味は?

「黄色い声」には、次のような意味があります。

女性や子供などのかん高い声。

出典:コトバンク

「黄色い声」は女性や子どもの声が高くて刺激的な様子を表します。ただし「黄色い声」には声援や応援など歓喜の呼びかけとしての暗示があり、悲鳴などの形容としては用いません

「黄色い声」の語源は?

次に「黄色い声」の語源を確認しておきましょう。中国のお坊さんがお経を読む際に音の高低を色で表したことが由来だと言われています。もともと色は五色あり、江戸時代まで声色によってその色は使い分けられました。高音は「黄色」で低温は「赤色」だったそうです。また、色彩と音のイメージを結び付けることを共感覚と言います。経典はある一定のリズムで唱えられていますが、そこに音の高低で変化を加えていたそうですよ。なお「黄色い」は色彩を表す形容詞の一つ。しかしこの場合は色彩がきいろい様子を表すのではなく、鋭くて高いという「声」の性質を表しています。

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