国語言葉の意味

「恰好悪い」の意味や使い方は?例文や類語をプロダクション編集者がわかりやすく解説!

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見ていられないほどはなはだしく悪い様子を表す語に「惨め」がある。「惨め」は悲惨な状況をかなり客観的なに表現しているので、自分のことについても自分自身についても用いることができる。また「惨め」は「哀れ」や「情けない」に似ているが、「哀れ」には対象の悲惨な状況についての同情の暗示、「情けない」には慨嘆の暗示があって、いずれも対象への心理的な傾斜があるのに対して、「惨め」はかなり客観的で心理的な傾斜は少ない

よって「まだ一回も勝てないとは惨めだ」は間違った表現で、正しくは「まだ一回も勝てないとは情けない」となる。「惨め」な状況としては「ひどい」状況にも通じるが、「ひどい」は程度がはなはだしいことについて憤慨の暗示があり、程度そのものを修飾することができる点で「惨め」と異なるぞ。

「恰好悪い」を使いこなそう

この記事では「恰好悪い」の意味・使い方・類語などを説明しました。「恰好悪い」は人の行動が不手際で美的でない様子を表す形容詞。「恰好悪い」は行動が不手際で美的でないことを侮蔑的に評するニュアンスがあり、「恰好悪い」がただ外見だけの悪さについて用いられることはあまり多くないと解説しましたね。また「恰好悪い」は「おかしい」や「みっともない」に近いですが、より俗語的・主観的で侮蔑のニュアンスもあります。しかし「みっともない」に暗示されている恥のニュアンスはなく、嫌悪感も少ないでしょう。そのため「酔っぱらって喧嘩するなんて恰好悪いね」は誤用となり、正しくは「酔っぱらって喧嘩するなんてみっともないね」となります。それぞれのニュアンスの違いをしっかり覚えておきましょう。

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