
「恰好悪い」の使い方・例文
「恰好悪い」の使い方について例文を挙げて解説していきます。この言葉は、たとえば以下のように用いられますよ。
1.みんなの見てる前でへまをするなんて、かっこわるいことおびただしい。
2.「あっ、失敗した。かっこわる~い」とアニメを見ながらこどもが言った。
3.かっこわるい服装だと他人からへんな身なりだと思われる。
例文1のような場面は体裁や世間体を気にする男性にとっては非常に気まずいでしょう。また、例文2のように子供は正直なので辛辣な言葉を平気で口にしますし、例文3のようにひとはふくそうや態度から人となりを推し量ろうとしますので、身だしなみチェックは怠れません。

見るのが不快なほど悪い様子を表す語に「醜い」がある。「醜い」はかなり客観的な意味内容をもち、個人的な好悪や慨嘆の感情は原則として入っていない。この点で、個人的な好悪を問題にする「見苦しい」や、社会的な常識にはずれるために慨嘆・侮蔑の暗示がある「みっともない」と異なるぞ。よって「醜い姿をさらす」は「道徳的に模範的でない」、「見苦しい姿をさらす」は「自分が不快になる」、「みっともない姿をさらす」は「世間的に恥ずかしい」というニュアンスになる。
その1「みすぼらしい」
「みすぼらしい」は外見が非常に貧弱な様子を表す形容詞。「彼の格好はいつもみすぼらしい」「会社にみすぼらしい男が訪ねてきた」などのように目に見えない内面についてはふつう用いられません。「みすぼらしい」は「見苦しい」に似ていますが、「見苦しい」は見る者の不快を暗示し不快の内容については言及しないのに対して、「みすぼらしい」には貧困の暗示があり見る者の不快感は強くありません。なお「恰好悪い」との違いは、「恰好悪い」は主に若い人から見ての判断を表し、どの年齢の人にも通ずる絶対的な価値基準はないという点です。
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