ドラゴン桜式勉強法特集

【漫画でわかる】林修さんに学ぶ「読解力養成のカギ」本を読む子は読解力が身につく!【ドラゴン桜の漫画で学ぶ】

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。今回は「読解力」について、ドラゴン桜2の内容に基づいて解説していく。「読解力」は国語はもちろん、どの教科においても必ず必要になる力だ。それだけでなく社会人になっても、生きていく上で不可欠な力でもある。しかし「どうやって身につくのか?」と漠然と疑問を持っている人も多いことだろう。

今回はドラゴン桜2の6巻より、なんと10ページを無料で公開。ここでは国語のスペシャリスト・林修さんがどのように読解力を養ったのかを、自身の幼少期のエピソードを踏まえて解説してくれている。林先生の考える「読解力」について、元国語科教員のライターminの考察付きで解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/min

高等学校の国語科教員として、授業や受験対策、小論文の講座を3年間経験。主に現代文を担当し、言葉に関する指導を幅広く経験してきた。現在はWebライターとして活動中。

まずは「林修さんに学ぶ ・読解力養成のカギ」をチェック!

最初に以下の漫画を読んでみてください。東大専科を受け持つ水野は、生徒たちの「読解力」が弱いことを不安に思い、とある人物の元へ話を聞きにいきます。その人物が、漫画内でも本人役で登場する林修さんです。

林先生は水野からの相談を受け、自身の幼少期のエピソードを紹介します。その中にある「読解力養成」のメソッドについて、一緒に確かめていきましょう。

読解力の基礎は「読書量」で決まる

林先生がいかに幼い頃から多くの本に触れてきたのかがよくわかるエピソードばかりでしたね。

本を読むには、色々な力が必要です。語彙力、想像力、思考を整理する力、集中力など…なんとなくやっている「読書」という行為の中でも、知らず知らずのうちに頭の中ではいろんな処理が行われています。こうした力のことをまとめて「読解力」と呼ぶのです。

幼少期から本をたくさん読んできた人は、それだけ読解力を幼い頃からコツコツと養ってきたということになります。これは読解力に限らず、運動能力なども同じですよね。読書を重ねた分だけ、読解力は自分の中に自然と養われていくのです。

林先生の幼少期から学ぶ「読解力向上」のポイントはこれだ!

では、具体的に林先生の読解力向上のカギは何だったのか?について考察していきます。国語のスペシャリストである林先生のエピソードにはたくさんのヒントがありますので、1つ1つ見ていきましょう。

その1:幼少期から「文章を読む習慣」をつける

読解力は読書量で決まる」という話の続きになりますが、特に影響力を持つのが「幼少期の読書量」です。

林先生自身も「4歳の時に文章を読む習慣が始まった」とおっしゃっていましたが、人間は「3歳から5歳」の間は特に能力の吸収力や発達度が高く、ここで経験したことや学びがその後大きく影響するというデータがあります。この時期に多くの文章に触れていると、その分大きく読解力が培われていくということです。

この時期に文章に親しむ方法としては、「絵本を読む」「文章を音読する」または「絵本を読み聞かせてもらう」などが挙げられます。林先生の場合は「紙芝居」だったとのことですが、それぞれの興味に応じて文章に触れることができると良いですね。

その2:物語を音読する

紙芝居が読解力を形作った」という林先生のお話について、詳しく見ていきましょう。

皆さんは紙芝居を読み聞かせるとき、どのようなことを意識しますか?ただ音読することとは違い、聞き手に伝わるように読む必要がある紙芝居は、「言葉を正しくわかりやすく発声すること」や「抑揚をつけて感情を乗せること」が必要になってくるでしょう。

これはただ文章を黙読するときに比べ、より多くのことを意識するということです。
「どこを強調して読もうか?=この文章で重要な部分はどこか?」
「このセリフはどんな風に読もうか?=登場人物はどんな心情か?」
これらはどれも文章読解において非常に重要な思考になります。紙芝居を始めとする「読み聞かせ」をすることによって、自ずとこうした思考が読解力として身に付くのです。

林先生にいたっては「文章をすべて暗記」「演技を交えて」紙芝居を繰り広げていたということでした。こうした経験が読解力だけでなく、彼の巧みな話術の礎となっているのかもしれませんね。

その3:興味に従い「調査」&「整理」

そんな幼少期を過ごし、読書の習慣を身につけた林先生の更なる読解力の向上を促したのが「本を使った調べ学習」でした。

今ではスマホで検索をかければ必要な情報がすぐに出てきてくれますが、本で何かを調べるとなるとどうでしょう。情報が載っていそうな本を読み漁り、それを簡潔にまとめ直し…「想像するだけで気が遠くなる」と感じる人も多いかもしれません。しかし、その作業が揺るぎない読解力を形作る大事な作業になるのです。

林先生の場合は歴史に興味を持ち、その内容の本を読み漁ることで情報を集め、その後新聞などを発行し「思考を整理する」という行動を繰り返していたと言います。この作業には「多くの本を読む」というインプットはもちろんのこと、「思考整理してまとめる」というアウトプットのプロセスも含まれているのです。

学校教育の中でも、「調べ学習」の最後には必ず「発表する」という段階があったと思います。こうした指導には「調べたことを他人にわかるよう思考整理させる」という意図があるのです。

その4:その頑張りを褒めて伸ばす

最後は本人ではなく、周りの人の行動がカギを握るポイントです。

林先生は、紙芝居を上手に読めたとき、周りの大人にたくさんの褒め言葉をもらったとおっしゃっていました。いくつになっても「褒められる」というのは嬉しいことです。ましてや子どもたちにとっては、それが何よりの原動力になります。

これは勉強に限ったことではありません。子どもたち自身が興味を持ったことを「一生懸命やる」、そしてそれを周りが「認めてあげる」、これが何よりも子どもたちの成長を促す行為なのかもしれません。

「読書習慣」はメリットだらけ

ここまで「林先生がどのように読解力を身につけたのか」について紹介していきました。

「読解力をつけるメリット」は、何も「国語の成績が上がる」ということに限りません。私たちの生活は言葉や文字に囲まれていますし、何よりコミュニケーションをとるために言葉や文章のやりとりは欠かせませんよね。

私も教員時代は生徒たちに読書の重要性を訴え続けてきました。「本を読むと脳が活性化する」ということは化学的にも証明されており、読んでいるだけで語彙力、想像力、集中力など、他の分野にも生かせる力がどんどん身につきます。また、単純に自分の得たい知識を得るためにも本は最適なツールですし、本当にメリットだらけです。

元国語科教員の筆者の感想

国語が好きな私自身も、小さい時から本を読んだり、読み聞かせてもらったり、または読み聞かせたりすることが好きでした。また、教員時代も「国語が好き・得意」という生徒は本好きが多く、よく「先生、最近この本が面白かったよ」と話しかけてくれた記憶があります。またそこで「どんな話?どこが面白かった?」と質問すると、いつも上手に説明してくれました。

漠然と「読解力を身につけるために本を読め」と言われると、読書に苦手意識を持つ方からすれば「そんなこと言われても…」とさらに気持ちが下がってしまうかもしれません。

しかし具体的に「こういう力が身につくよ」「こんな効果があるよ」という話を聞くと、少し納得感が変わってくるのではないでしょうか。私自身、今回この林先生のエピソードを聞いて、「読書にはたくさんのメリットがある」という自分の考えを、さらに具体的にしていくことができました。

今からでも遅くない!「読解力」を身につけよう

この記事では、漫画に本人役で登場する林先生の「読解力養成エピソード」について紹介しました。

こうして「読解力は幼少期の読書量で決まる」という話をすると、よく「じゃあもう今からじゃ遅いや…」と誤解されてしまいがちですが、全くそんなことはありません。もちろん、影響力で言えば「幼少期の読書」の方が効果は大きいですが、それ以降であっても読書によって読解力を向上させていくことはできます。読書を習慣化するのに「もう遅い」なんてことは少しもないのです。

難しくて分厚い本をいきなり読む必要はありません。まずは自分が興味のある内容や、面白そうと思うお話から、読書を始めてみませんか?

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