国語言葉の意味

「純然」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学科卒Webライターがわかりやすく解説!

1.親子、兄弟、家族それぞれの関係性をありのままに表現したこの作品は、純然たる芸術である。
2.彼等は、純然たる独身生活をあえて楽しんでいるようだ。
3.純然たる古語を保存する活動に参加し、王朝時代の書物を読みこんでいる。

「純然」は「純然たる~」の形で用いられることが多い言葉です。まじりけがなく、正統であることを表現したい場合、また、それ以外であることが考えられないくらい明白な様子、完全に間違いなくそのものであることを表現したい場合に使われます。「純然たる事実」「純然たる科学の問題」「純然たる精神主義」「純然たる宮家の出」など、様々な形で用いることができますよ。

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「純然」は、その漢字のイメージ通り「まじりけのない」ことを表す言葉だ。また、「それで間違いない」ことも意味する。堅苦しく聞こえる言葉かもしれないが、使える範囲は広いぞ。

「純然」の類義語は?違いは?

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「純然」の類義語を見ていきましょう。

その1「純粋」

「純粋(じゅんすい)」は「まじりけのないこと、雑多なものがまじっていないこと」を意味する言葉です。他にも「邪念や私欲のないこと、気持ちに打算や掛け引きのないこと」「そのことだけをいちずに行うこと」といった意味を持っています。まじりけがないという意味が「純然」と共通していますね。「純粋な(の)アルコール」などと用います。

その2「純血」

「純血(じゅんけつ)」は「同種の動物の雌雄間に生まれたもの、異なった種族の血が混らない純粋の血統」を意味する言葉です。「まじりけのない」と共通した意味を持つ言葉ですね。「純血を保つ」などと用います。

その3「純一」

なにやら人の名前のようですね。「じゅんいち」と読むと名前によく使われる漢字になりますが、この場合「じゅんいつ」と読みます。「純一」は「まじりけがないこと。飾りけや、うそ偽りがないこと」を意味する言葉なのです。「純一な人柄」などと用います。

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