国語言葉の意味

【慣用句】「話の腰を折る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「話の腰を折る」について解説する。

端的に言えば話の腰を折るのは「相手の話を途中でさえぎる」と言う意味だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んだ。一緒に「話の腰を折る」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/柊 雅子

イベントの司会や雑誌の記事作成を仕事としてきたライター、柊 雅子。「話の腰を折られると不愉快になるけど、相手の話の腰はどちらかと言うと折ってるタイプ」と自己分析する彼女が「話の腰を折る」について解説する。

「話の腰を折る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「話の腰を折る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「話の腰を折る」の意味は?

「話の腰を折る」には、次のような意味があります。

1.口をはさんで、相手の話を途中でさえぎる

出典:デジタル大辞泉(小学館)「話の腰を折る」

「腰」という漢字は「月」と「要」からできていますね。「月」は「にくづき」という漢字の部首で、「胸」「腕」「肺」等のように人間の身体の部分を表す漢字に用いられます。「要」はこの一語で「かなめ」と読み、意味は「最も大切な部分」。「腰」は「人間の身体で、最も大切な部分」ということになりますね。

「ギックリ腰」という言葉を聞いたことがあるでしょう。重い物を持ち上げたり、くしゃみをしたりした時等に何の前触れもなく突然起こる腰痛で、酷い人は寝ても座っても…どんな体勢をとってもその激痛が和らぐことはないそうです。この激痛は2~3日続き、その間は身体を少し動かすのも簡単ではないといいます。私の夫も重い物を持ち上げた際にギックリ腰になり、整形外科のお世話になったことがあるのです。それからは重い物を持ち上げる前に腰を補助するサポーター(家族はこれを「変身ベルト」と呼びます)を着用。この変身ベルトをつける度に「あのギックリ腰の痛さは…」と話し始めます。余程痛かったのですね。

腰は身体の要。「話の腰を折る」は人が話をしている最中にその要である話すという行為を止めさせてしまうということなのです。

「話の腰を折る」の語源は?

次に「話の腰を折る」の語源を確認しておきましょう。

「腰砕け」「腰が据わる」…「にくづき」に「要」と書く「腰」という言葉は物事の中心を指し、ここがしっかりしていないと何事も上手く進みません。

「話の腰を折る」は「話の邪魔をすることによって、その話を先に進めなくしてしまう」という状況を人間の身体の中心である「腰」を用いて表現したものです。

\次のページで「「話の腰を折る」の使い方・例文」を解説!/

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