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【ことわざ】「一年の計は元旦にあり」の意味や使い方は?例文や類語を元広報紙編集者がわかりやすく解説!

この記事では「一年の計は元旦にあり」について解説する。

端的に言えば一年の計は元旦にありの意味は「一年間の計画は正月から始まる」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

自治体広報紙の編集を8年経験した弘毅を呼んです。一緒に「一年の計は元旦にあり」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/八嶋弘毅

自治体広報紙の編集に8年携わった。正確な語句や慣用句の使い方が求められるので、正しい日本語の使い方には人一倍敏感。

「一年の計は元旦にあり」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「一年の計は元旦にあり」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「一年の計は元旦にあり」の意味は?

「一年の計は元旦にあり」には、次のような意味があります。

一年のことは年の初めの元日に計画を立てて行うべきである。物事は初めが大事、しかもしっかりした計画のもと着実に行えということ。

出典:ことわざを知る辞典(小学館)「一年の計は元旦にあり」

「一年の計は元旦にあり」の元旦は、元日とは明確な違いがあります。いずれも1年の始まりを表す言葉ですが、元旦は1月1日の午前中を指し、元日は1月1日のその日1日中を指すのです。「元旦」の旦の字は水平線や地平線から太陽が昇ってくる様子を表していますから、そのような覚え方をすれば元旦と元日の違いを区別しやすいのではないでしょうか。

「一年の計は元旦にあり」ということわざは、新年を迎えて心機一転その年にやるべきことを年の初めに心に決めることを意味しています。もっと厳密にいえば、1月1日の午前中それも早朝に1年間のプラン、目標を立てることです。

「一年の計は元旦にあり」の語源は?

次に「一年の計は元旦にあり」の語源を確認しておきましょう。このことわざの由来には二つの説があります。一つは中国・明代の学者馮應京(ふう・おうけい)が著した『月令広義』をその語源とするものです。『月令広義』は中国の伝統的な年中行事や儀式、しきたりなどを解説した本で、このなかに「一年の計は元旦にあり」のもととなった言葉が見受けられます。それが「一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり」です。晨は「あした」と読み、朝のことを意味します。また春は「お正月」のことです。この言葉のあとに「一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」と続きます。つまり朝計画を立てればその日1日が充実し、正月にその年のプランを決めれば1年を有意義に過ごすことができ、一生懸命働くことで一生が決まり、一家の命運は健康であることをもって決まるという意味です。このなかの「一日の計」「一年の計」「一生の計」「一家の計」のことを「四計」と言い、人生設計に欠くことのできない大切なものと考えられていました。

もう一つの説は、戦国時代に中国地方を支配していた武将・毛利元就が語ったとされる言葉を由来とするものです。元就は「一年の計は春にあり、一月の計は朔(ついたち)にあり、一日の計は鶏鳴(けいめい)にあり」との言葉を残しました。朔は月初めの日で、鶏鳴は一番鶏が鳴く早朝のことです。つまり何事も最初が肝心であるとの戒めとされています。余談ですが、毛利元就は「三本の矢」の逸話で有名ですね。

\次のページで「「一年の計は元旦にあり」の使い方・例文」を解説!/

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