国語言葉の意味

「煩瑣」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学科卒Webライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「煩瑣」について解説する。

端的に言えば煩瑣の意味は「こまごまとしてわずらわしいこと」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

日本語が好きで日本文学科を卒業したハルを呼んだ。一緒に「煩瑣」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ハル

日本語が大好きで日本文学科を卒業。現在は子供が言葉を覚えていく様子を見ながら日本語の奥深さを実感中。多くの人にそのよいところを紹介したいとの思いを込めて丁寧に解説する。

「煩瑣」の意味や語源・使い方まとめ

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「煩瑣」という言葉をご存知ですか。何と読み、どんな意味を持つ言葉でしょうか。それでは早速「煩瑣」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「煩瑣」の意味は?

まず初めに、辞書で「煩瑣」の意味を確認してみましょう。「煩瑣」には、次のような意味があります。

こまごまとしてわずらわしいこと。また、そのさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「煩瑣」

「煩瑣」の読み方は「はんさ」です。「細かい点までこみいっていて、煩わしいこと」を意味します。細かくて煩わしくて容易に解決できないことを表す言葉なのです。「煩瑣な手続き」などと用いることができます。

「煩瑣」の語源は?

次に「煩瑣」の語源を確認しておきましょう。

「煩瑣」の「煩」の字は「火」と「頁」から成り立っていますね。「頁」は「ページ」と読みますが、「あたま」という意味も持っています。火は熱のことを意味しますから、熱があって頭痛がする。そこから悩むという意味を表しているのです。音読みで「ハン、ボン」。訓読みで「わずら(う)、わずら(わす)」と読み、「わずらう、なやむ、苦しむ」「わずらわしい、うるさい」という意味を持つ漢字です。

一方「瑣」の字は、音読みで「サ」。訓読みで「ちい(さい)、つら(なる)、くさり」と読み、「ちいさい、こまかい、くだくだしい、わずらわしい」「つらなる、くさり」という意味を持つ漢字です。この二つの文字を合わせて、「細々として煩わしい」を意味する言葉となりました。

「煩瑣」の使い方・例文

「煩瑣」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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