
「厚顔無恥」
四字熟語「厚顔無恥」を紹介します。恥知らずで厚かましいという意味の四字熟語で、熟語を構成している「厚顔」も、「面の皮が厚い」、つまり恥知らずでずうずうしいという意味の言葉です。「いけしゃあしゃあ」との違いは、「いけしゃあしゃあ」が話し言葉的であるのに対し、「厚顔無恥」はやや硬い場面で用いられるという使用場面の差や、「いけ」に含まれる非難のニュアンスが「厚顔無恥」には含まれていないという点が挙げられます。
「いけしゃあしゃあ」の対義語は?
「いけしゃあしゃあ」は恥知らずで厚かましいという意味の言葉でした。厚かましいの対義語としては「しおらしい」が挙げられます。「しおらしい」には「控え目で従順」だとか「慎み深い」という意味があり、まさに「いけしゃあしゃあ」と反対の意味と言えるでしょう。ただ、対応という点では「厚かましい」の対義語として「しおらしい」を位置付けた方が品詞も揃っていてより適切でしょう。「しおらしい」という意味での「いけしゃあしゃあ」のような面白い構成の語は管見の限り見当たりませんでした。
「いけしゃあしゃあ」を使いこなそう
以上、この記事では「いけしゃあしゃあ」の意味・使い方・類語などを説明しました。「いけしゃあしゃあ」は、厚かましくて恥知らずな人を非難する意味を持っている言葉でした。
近世江戸語を発端とするこの「いけしゃあしゃあ」ですが、現代日本語の話し言葉ではめったに見られなくなっているのが現状ではないでしょうか。しかし、響きもユニークで、非難する意味を持った言葉ですがどこか憎めない印象を持つこの言葉、きっと気の利いた表現として生きる場面があるはずです。例えば話し言葉で使わなくても、SNSならば使用のハードルは下がるのではないでしょうか。
しようするメディアの変化により「いけしゃあしゃあ」のようなマイナスではあるがユーモラスな表現が再び日本人の使用語になることをひそかに望んでいます。