「指示を仰ぐ」
「指示を仰ぐ」は、指図(さしず)や命令を求めるという意味です。判断をお願いする「お伺いを立てる」と似た意味の言葉といえます。
「仰ぐ」には「教えを求める」という意味のほかに「尊敬する」という意味も。「師と仰ぐ」という使い方はその例ですね。そのためか、「教えを求める」という意味でつかうときにも敬語のようなニュアンスを感じますね。敬語である「お伺いを立てる」と似ているのは、そのニュアンスがあるためといえるでしょう。
「お伺いを立てる」の対義語は?
「お伺いを立てる」の対義語は見つかりません。
「お伺いを立てる」の反対の概念は「お伺いを立てない」ということになります。そこから、ここでは「独断する」を紹介しましょう。
「独断する」
「独断する」は、ひとりで決めるということです。「最終的に社長が独断するのがいつものお約束だ」のように使います。自分だけでことを進めずに、目上の人に判断をお願いする「お伺いを立てる」とは、逆の概念を持つ言葉ですね。
「社長」においては、自分より目上の人というのが存在しない場合もあります。また、組織の中で全員が「独断する」ことが可能なわけではないでしょう。「お伺いを立てる」も「独断する」も、主体となる人があらかじめ限定されている言葉といえますね。
「ask」
「ask」は「たずねる・質問する」という意味ですね。「opinion(意見)」や「instruction(指令)」という言葉と合わせると「お伺いを立てる」というニュアンスをあらわすことができます。
「ask」を使わない表現もありますよ。例で確認しましょう。
Please ask your boss for his opinion about the meeting.
(会議についてどう思われたか上司にお伺いを立てておいてください。)
Could you do me a favour and know what the chairman wants to do about it?
(この問題について、社長にお伺いを立ててもらえませんか?)
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