1.目上の人などに指示を仰ぐこと。
2.神仏のお告げを願うこと。
3.「問うこと」「訪問すること」「聞くこと」の意の、その相手を敬って用いる謙譲語。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「うかがい【伺(い)】」
「お伺いを立てる」の使い方・例文
「お伺いを立てる」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.その件については取引先にお伺いを立てているところだと、課長にメール返信しておきましたよ。
2.このプロジェクトの内容で問題ないか、課長の佐藤様にもお伺いを立てておいていただけますでしょうか。お返事いただけるまでの日時には余裕を持たせていただきますので、もし疑問点や質問などありましたら、なんなりと私の方までご連絡いただければと存じます。
3.ママ、あの~、こないだ言った転職の件について、ちょっとお伺いを立てたいことがあって…わりと良い感じの会社があってね、少しだけお時間を頂戴したいのだけれど…。
例文1と2の「お伺いを立てる」相手は、目の前にいる話し相手ではなく、判断をお願いしたい第三者です。例文1では「取引先」、例文2では「課長の佐藤様」ですね。
例文3は、目の前にいる話し相手に対し「お伺いを立てたい」と使っています。良い会社かどうか、妻の目からも判断してみてほしいという夫の言葉です。「お伺いを立てたい」と言いつつも、気持ちはすでに決まっている様子。ことを上手く運ぶために「判断をお願いしたい」と下手に出ているのでしょう。「お時間を頂戴したい」の言葉からもうかがい知れますね。
「〇日にお休みをいただく件についてお伺いを立ててもよろしいですか」というのは、ちょっと不自然な文章ですね。休みをとることを決める主体は自分であり、「判断してもらう」ことではないからでしょう。「〇日にお休みをいただく件について伺ってもよろしいですか」と使うと、不自然さが解消します。
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