国語言葉の意味

【ことわざ】「火を見たら火事と思え」の意味や使い方は?例文や類語を現役文学部生ライターがわかりやすく解説!

その3「用心は安全の母」

悪い事態を想定しておくことは最終的に安全に繋がるという意味です。

必要以上だと思われる用心も、安心して物事を進めるためには不可欠なものになります。特に仕事や生活の重大な決断や進行の際に使われることが多いでしょう。

「火を見たら火事と思え」の対義語は?

次に、「火を見たら火事と思え」と反対の意味を持つ言葉を学んでいきましょう。

その1「渡る世間に鬼はなし」

世の中冷たい人ばかりではなく、親切な人もたくさんいるという意味です。

「火を見たら火事と思え」と言うよりは「人を見たら泥棒と思え」の対義語にあたります。

こちらのことわざをもじったテレビドラマの影響で近年では「渡る世間は鬼はなし」と助詞が変わって使われることも多いようです。

その2「七度尋ねて人を疑え」

物をなくしてしまったときは、何度も自分自身で探した上で初めて他人のせいである可能性について疑えということを指します。

ここの「尋ねる」は人に聞くのではなく自分自身で考えるという意味です。

「火を見たら火事と思え」では人を疑っているわけではありませんが、軽々しく疑ってかかってはいけないという戒めになっている点で対義語と呼べるでしょう。

その3「案ずるより産むがやすし」

あれこれ考えるより実際に取り組んでみる方が簡単であることを指します。

「火を見たら火事と思え」では将来的に起こる事柄について考えることから反対の意味を持つ言葉だと言えるでしょう。基本的にはポジティブな意味で用いられることが多い表現です。

「火を見たら火事と思え」の英訳は?

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最後に、「火を見たら火事と思え」を英語で表す方法をご紹介します。

\次のページで「その1「you can never be too careful」」を解説!/

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