

端的に言えば「木に竹を接ぐ」の意味は「辻褄が合わないさま・不調和」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
語学好き・英語好き・読書好きなライターくふを呼んだ。一緒に「木に竹を接ぐ」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/くふ
語学好き・英語好き・読書好きなライター。学習塾での経験を活かし分かりやすく丁寧な解説をお届けする。
「木に竹を接ぐ」の意味は?
「木に竹を接ぐ」には、次のような意味があります。辞書や辞典で正確な内容を確認しましょう。
1.違う性質のものをつぎ合わせる。前後関係や筋が通らないことのたとえ。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「木に竹を接ぐ」
あなたは「木」と「竹」をじっと観察したことはあるでしょうか。一見似ているように見えますが、よくよく観察すると全く違った性質を持っていますよ。「木に竹を接ぐ」とは「ちぐはぐで筋が通っていないこと」の意。読み方は「きにたけをつぐ」です。会話や文章において理由や根拠がちぐはぐなさまや前後の関係がつながっていないことや物事の調和やつり合いが取れていない場面で使われていることわざですよ。「木に竹」や「木に竹を接いだよう」、「木に竹を接ぐがごとし」と表現することもあります。一緒に覚えておきたいですね。
「木に竹を接ぐ」の語源は?
次に「木に竹を接ぐ」の語源を確認しておきましょう。「木に竹を接ぐ」の「接ぐ」とは「二つのものをつなぎ合わせる」の意。木と竹は一見似ているように見えます。しかし、性質は全く異なっており木に竹を接ぎ木をしても木と竹が馴染むことはありません。
このように、「木と竹をつなぎ合わせても意味をなさないこと」から派生して「木に竹を接ぐ」=「物事が調和しないことやちぐはぐで筋道が立たないさま」を示すようになったとされていますよ。「木に竹を接ぐ」の語源について理解が深まりましたね。
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