
「石橋を叩いて渡る」
「堅固に見える石橋でも、なお、安全を確かめてから渡る。用心の上にも用心深く物事を行うことのたとえ」である「石橋を叩いて渡る」という言葉。「危ない橋を渡る」のリスク承知の無謀な行為とは正反対の慎重な行動を指して使われます。物事を疑い、自分の手で確かめて、慎重に行動することはリスクを回避するうえでは重要ですが、そればかりでは、チャンスを逃してしまうこともあるでしょう。そうした時に「石橋を叩いて割る」という表現が使われたりします。厳密にいえば正しくはない表現ですが「言葉遊び」としては、ウィットもあって悪くはないですね。
今日の調子を考えて、4番との対戦は避けた。勝利に向けて石橋を叩いて渡るような選択をした。

ここまで「危ない橋を渡る」の類義語や対義語について解説をしてきたぞ。リスクを冒して成功をつかもうとすることについては、様々な表現があったな。一方で、対義語の石橋を叩いて渡るについては「慎重すぎて、結局うまくいかない」という意味の「石橋を叩いて割る」という表現まであった。正しい言葉づかいではないが、言葉は生き物。日常会話の中で使う表現としてはありかもしれないな。
「危ない橋を渡る」を使いこなそう
この記事では「危ない橋を渡る」の意味・使い方・類語などを説明しました。「危険な手段をとる」ことの中でも、特に法律に違反することを承知の上でそのような行為を行うことを指して使われるのが、この言葉です。ビジネスやスポーツにおいて、駆け引きは成功や勝利を手にするために重要。時には「ルール違反」だとしても、そのリスクを取らなくてはならない場面もあります。ただし、あまり「危ない橋」ばかり渡って勝利していると、周囲からは良くは思われないでしょう。そのあたりのさじ加減は、かなり注意しなくてはなりません。いつか、橋の綱を切られるかもしれませんよ。