
終盤で相手のクリーンアップに対して真っ向勝負とは、バッテリーも綱渡りの選択をしたものだ。
その2「火中の栗を拾う」
「自分の利益にならないのに、他人のために危険を冒すたとえ」である「火中の栗を拾う」という言葉。これは、フランスの詩人、ラ・フォンテーヌの寓話の中に出てくる、猿におだてられた猫が、いろりの中の栗を拾って大やけどをするお話からできた言葉です。
無能な球団社長のせいで低迷したチームの監督に就任するとは、火中の栗を拾う様なものだ。
その3「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
「危険を冒さなければ、大きな成功は得られないことのたとえ」という意味を持つ「虎穴に入らずんば虎子を得ず」言葉。中国の後漢書班超伝からできたものです。虎が大切に育てている子供を捕獲するためには、あえて虎が住んでいるほら穴に入っていかなければ不可能だということを意味しています。「虎穴」とは「危険な場所」であり、「虎子」は「大きな成功、大切なもの」という意味です。それぞれ単独でも意味を持って使われる場合があります。スポーツなどではゲームの中で苦労して手に入れて守り抜いている1点について「虎の子の1点」などと使われますね。
虎穴に入らずんば虎子を得ずだ。今こそ設備投資をして事業を拡大しよう。
「危ない橋を渡る」の対義語は?

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「危ない橋を渡る」の対義語は、ずばり「石橋を叩いて渡る」です。同じ橋でも「今にも崩れてしまいそうな危ない橋」ではなく、「石で作られた頑丈な橋」をさらに、叩くことで強度を確認したうえで渡っていくことになります。「危ない橋を渡る」のように、リスクを冒して向こう岸に行くために橋を渡ってしまうのではなく、安全が担保されているはずの石橋を慎重に、万全を期して渡るかどうかを判断していく姿勢も対照的です。
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