1.彼女と後腐れなく別れたつもりが、面倒なことに会社に押しかけてくるストーカー行為をされいやがらせを受けた。
2.離婚する時は相手の気持ちや状態を考慮し、慰謝料を約束すると後腐れなく離婚ができる。
3.転職する際は理由を明確にし引き継ぎを完璧にしておけば、後腐れなく退職できますよ。
3つの例文を挙げてみました。恋人との別れ話・離婚・退職とすこし気が滅入ってしまいそうな内容ですが、1つずつ見ていきましょう。
例文1は元恋人との円満な別れに失敗したパターンですね。最初から割り切ったお付き合いではない限り、別れの時は多少なりとも揉めるものです。最後まで相手を気遣う心がないと、このような失敗を起こしがちですよ。例文2は離婚となればカップルよりも問題は大きいですよね。子供がいるなら今後も関係は切れないわけですし、お互いが納得いく方法を見つけるしかないですね。例文3は実体験を元に例文を作ってみました。退職は人間関係と違って徐々にフェードアウトしていくことは出来ません。しっかりと外堀りを埋めてから自分の意志を貫きましょう。
例文を見て分かるように、「後腐れ」はほとんどの場合「後腐れなく」や「後腐れがない」という表現で使われますよ。
その1「釈然としない」
「釈然としない」は「しゃくぜんとしない」と読み、「疑念や迷いが晴れずすっきりしないさま」の意。「後腐れ」の「問題がすっきりと解決せずに後に引く」とは、ほぼ同じような意味ですので類義語としてふさわしいでしょう。
もともと「釈然」という言葉は、「疑い・恨みなどが消えて心が晴れ晴れすること」を意味します。「釈然」は単語で使う事はほとんどなく、否定形を付けた「釈然としない」で1つの言葉として用いられますよ。
その2「尾を引く」
「尾を引く」は「尻尾を引きずるように物事が終わった後も影響が残る」の意。「尻尾を引きずる」から分かるようにネガティブな意味合いで使われることが多い 慣用句です。良くない影響が後々まで及んでいる時に用いられますよ。例えば「残り3分で点を取られたことが尾を引いて、最後は逆転負けをしてしまった。」のように使われます。
「後腐れ」とは「問題が後を引く」が共通キーワードになりますね。
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