端的に言えば少年老い易く学成り難しの意味は「年は老いやすいが、学問は成就しない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
最近、少年老い易く学成り難しを実感している、読書家ライター伊勢雄真を呼んです。一緒に「少年老い易く学成り難し」の意味や例文、類語などを見ていきます。
- 「少年老い易く学成り難し」の意味や語源・使い方まとめ
- 「少年老い易く学成り難し」の意味は?
- 「少年老い易く学成り難し」の語源は?
- 「少年老い易く学成り難し」の使い方・例文
- 「少年老い易く学成り難し」の類義語は?違いは?
- その1「盛年重ねて来らず」
- その2「日暮れて道遠し」
- その3「少年学ばざれば老後知らず」
- 「少年老い易く学成り難し」の対義語は?
- 「少年老い易く学成り難し」の英訳は?
- その1「The young become old soon but it is too difficult for their to be a learned person.」
- その2「Art is long , life is short.」
- 「少年老い易く学成り難し」を使いこなそう
この記事の目次
ライター/伊勢雄真
理工学部に所属する現役大学生。読書が好きで自然科学分野から人文学・社会科学まで幅広く読む。
読書で培った様々な知識と理系の勉強で養った論理的思考力で、みなさんを「少年老い易く学成り難し」の奥深い世界に誘いこもう。
「少年老い易く学成り難し」の意味は?
「少年老い易く学成り難し」は「しょうねんおいやすくがくなりがたし」と読みます。それでは、「少年老い易く学成り難し」の辞書的な意味は何か?国語辞典を引いて調べてみましょう。
若いと思っているうちにすぐ年を取ってしまうが学問はなかなか成就しない。寸暇を惜しんで勉強せよという意味です。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「少年老い易く学成り難し」
詳しく見ていきます。前半部分は読んだ通りの意味です。後半に出てくる寸暇とはわずかな暇という意味ですね。どんな隙間時間も無駄にせず、勉強に励むべきだという意味になります。
寸暇という言葉について、もう少し説明しておきましょう。「寸暇を惜しんで勉強する」というのが正しい使いかたですが、近年では「寸暇を惜しまず勉強する」などと誤用していることが多いようです。寸暇はわずかな暇なので、わずかな暇を惜しまないという後者の使い方では意味が変わってしまいます。注意しましょう。
「少年老い易く学成り難し」の語源は?
次に「少年老い易く学成り難し」の語源を見ていきます。この慣用句は朱熹という中国の思想家の「偶成」からの句です。では、「少年老い易く学成り難し」はもともとどのような文脈で使われているのでしょうか。少し確認しておきたいと思います。
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