・もちろん、彼氏へのあてつけめいた気持ちがないといったら嘘になる。
・病気で会社を早退した。でも社長の機嫌を損ねたと非難されるのは当てつけだろう。
・当て付けもいいとこだ。配達の遅れは配送会社が営業所の振り分けをうっかり間違えたからだ。
その2「嫌味」
「嫌味」とは「人に不快な感じを与える言葉や態度」という意味です。「嫌味」は「いやらしく振舞う様子」「当然の事を言い放って気取る様子」という意味があります。「当て擦り」にはそういったニュアンスが無いのが違いです。
・普通に言えば良いのにわざわざ嫌味な言い方をする人は、周りに1人は居るものだ。
・見た目も性格も地味な僕は、嫌味を言われやすい人なのかもしれない。
・付き合ってみたらかなりの嫌味を言う女性だったので、不満が募ってすぐにお別れした。
「be sarcastic to」
「当て擦り」を表現する場合、「be sarcastic to」が最も適しています。be sarcastic toは皮肉を言うという意味で、もう少しネイティブに表現すると、「She is hitting at me(これは彼女の私に対して当てつけだ)」というといいでしょう。
「当て擦り」を使いこなそう
この記事では「当て擦り」の意味・使い方・類語などを説明しました。「当て擦り」は「あてこすり」と読み、「遠回しに皮肉や当て付けを言うこと」「他にかこつけて皮肉めいたことを言うこと」という意味です。類義語には「当てつけ」や「嫌味」が挙げられます。それぞれ意味は似ており、言い換える事も可能ですが、ニュアンスの違いなどをしっかり覚えて使い分けていきましょう。
社会に出ると、「当て擦り」をされる事もあるかもしれません。されて喜ぶ人もおそらくいないでしょう。しかし、仕事では職場での人間関係、日常生活では複雑な友人関係などで、根拠もなく他にかこつけて自分が悪者にされる事もあると思います。自分に非がある場合はしっかり認めて改善するに務め、実際はただの「当て擦り」であれば自分が正しい事を明確にする事が大切です。