
「放縦」の使い方・例文
「放縦」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.他人の放縦な生き方は、なかなか真似できるものではない。
2.放縦すぎる会社の方針のせいで、職場は混乱している。
3.放縦な生活の中でも心理的なストレスはある。
どれも「勝手気まま」「好きな様に振る舞う」という意味で使われている例文を3つ用意しました。傾向としては、「性格」「生き方」などとセットで使われることが多いようです。前後の文脈によって褒め言葉にも、揶揄にもとれる表現になるので、少し使う際には注意が必要になります。
その1「放埒」
これは「ほうらつ」と読む熟語です。「埒」という漢字は「埒(らち)が明かない」などの表現で使われています。ここでは「ほうらつ」と読みますので注意しましょう。「放埒」も「放縦」と同じ様に「勝手気まま」という意味がありますが、この2語には少しニュアンスの違いがあります。
「放埒」の「埒」は「柵」の意味があり、元は馬が柵から放たれることを指す表現でした。そのため、今まで縛られていたものから解放されるようなイメージです。今ではどちらかと言うと「女色・酒色にふける」「素行がおさまらない」といった様な意味で使われることが多くなっています。一方で「放縦」には「素行が悪い」といったニュアンスまでは含まれないことが多いです。
細かい違いではありますが、2語のニュアンスの違いをしっかり理解しておきましょう。
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