
端的に言えば肩を窄めるの意味は「しょんぼりする」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
国立大で国語学を学んだライターのタケルを呼んです。言葉の解説を得意としていて、大学時代はクイズサークルに所属していたので雑学にも詳しい。一緒に「肩を窄める」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/タケル
某国立大で日本語学を専攻。図体は大きいが、寒さには弱い。なので、特に冬は肩を窄めて歩くことになりがちだ。かと言って、暑さに強いわけでもない。
「肩を窄める」の意味は?
「肩を窄める」には、次のような意味があります。
肩を落とすように縮める。寒さや肩身の狭さなどのために、元気なくしょんぼりとしたようす。「北風の中を—・めて歩く」
出典:デジタル大辞泉(小学館)「肩(かた)を窄(すぼ)・める」
まず、「窄める」は「すぼめる」と読みます。「搾る」(しぼる)と間違えた人もいるのではないでしょうか。それもそのはず、「せばめる」という意味の「窄」に手へんを付けて、「手でせまくする、しぼる」という意味の「搾」という漢字ができました。漢字の意味が近く、かつ成り立ちも同じところへたどり着けるとあれば、混同するのも仕方がないでしょう。
慣用句である「肩を窄める」(かたをすぼめる)の意味は「肩身の狭い思いをする」です。文字通りの意味であれば「寒さなどで肩を縮める動作をする」ですが、慣用句としては「しょんぼりする」という意味で使われます。
「肩を窄める」の使い方・例文
「肩を窄める」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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