国語言葉の意味

【慣用句】「かぶりを振る」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「かぶりを振る」について解説する。

端的に言えばかぶりを振るは「否定・不承知の意思を示す」という意味だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

情報誌系のライターを10年経験した柊 雅子を呼んだ。一緒に「かぶりを振る」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/柊 雅子

イベントの司会や雑誌の記事作成を仕事としてきたライター、柊 雅子。「お母さんにじっと目を見られて、かぶりを振られるとビビった」と、言う息子たちに対して「今でもビビる」という夫。なかなか鋭く「かぶりを振る」彼女がこの慣用句について解説する。

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「かぶりを振る」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「かぶりを振る」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

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「かぶりを振る」の意味は?

「かぶりを振る」には、次のような意味があります。

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1.頭を左右に振って否定・不承知の意を表す。


出典:デジタル大辞泉(小学館)「かぶりを振る」

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「かぶりを振る」の「かぶり」って…何?

こう思った人は多いでしょう。「かぶり」を漢字で表記すると「頭」。「かぶり」とは「あたま」のことです。「かぶりを振る」は「頭を振る」ということですね。そして「かぶりを振る」は否定・不承知の意志を示すことから振る方向は「左右」ということになります。

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「昔、男、初冠して、平城の京、春日の里に、しるよしして、狩りにいにけり」

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これは「伊勢物語 初冠」の一文です。伊勢物語は平安時代の歌物語。歌物語とは和歌をメインに編集された短編集です。多くの段が「昔、男ありけり」で始まる、有名な古文ですね。この一文の現代語訳は「昔、ある男がいた。その男は元服して、奈良の都の春日の里に、領地を持っている縁で鷹狩に行った」になります。

ここで注目したいのは元服という意味の「初冠」です。元服とは成人になったことを示すセレモニーのことで、初冠とは髪を大人の髪型に結い、冠をかぶること。成人した印として初めて冠をかぶるので「初冠」なんですね。そしてこの「かぶりを振る」の語源と深く関連しているのがこの「初冠」の読み方なのです。

それでは続いて「かぶりを振る」の語源について解説しましょう。

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「かぶりを振る」の語源は?

「かぶりを振る」の語源の確認です。

先程の「伊勢物語 初冠」での「初冠」は「うひかうぶり」「うひかぶり」「うひかうむり」と読みます。 初めての出産することを「初産(ういざん)」、初めて戦に赴くことを「初陣(ういじん)」といいますね。「初冠(ういかぶり)」は初めて冠をかぶること。「かぶりを振る」の「かぶり」はこの頭にかぶる「冠」に由来した言葉なのです。

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「かぶりを振る」の使い方・例文

「かぶりを振る」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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1.友人のお父さんが入院して一ヶ月以上経つ。「おじさん…調子はどう?」と訊いたが、彼は無言でかぶりを振った

2.物理のテストが全くできなかった。友達に「物理の問題…解けた?」と訊くと、彼はかぶりを振って、天を仰いだ。できなかったのは自分だけではないとわかって、安心した。

3.お昼寝から目覚めた2才の息子が「ママ、いない」と大泣き。「ママはお買い物。直ぐに帰ってくるから、それまでパパと遊ぼう」と言っても、かぶりを振って泣き続けた。

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例文1は病状を表す「かぶりを振る」ですね。友達は何も言わず、かぶりを振っただけですが、「父親の病状はあまり良くない」ということがわかります。

例文2では「かぶりを振る」ことでテストのできを表していますね。かぶりを振って天を仰いだ友達を見て「友達もできなかった」と思い、安心した訳ですが、他の人もできなかったからといって安心して良いものではありません。

例文3は「どんな説明も受け付けない」という不承知の「かぶりを振る」です。こうなったら、簡単には泣き止みません。この子を泣き止ませることができるのはママの「ただいま」という声だけでしょう。

このように「かぶりを振る」は否定や不承知を表す言葉ですが、日常会話で使われることはあまりありません。「かぶりを振る」は小説やシナリオ等、主に文章の中で活字として用いられる慣用句です。

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「駿河なる 宇津の山辺の うつつにも 夢にも人に 逢はぬなりけり」

伊勢物語の東下りの段にこの歌が詠まれている。「うつつ(現実)でも、夢の中でもあなたにあわないということはあなたは私のことを忘れてしまったかならなのでしょう」という意味だ。

平安時代、夢に想い人が現れたら「相手の人は私の夢に現れるくらい私のことを想ってくれている」と解釈され、夢に相手が現れないのは「相手が私のことをもう想ってないからだ」と解釈された。現在のように「夢にみるくらい私はあなたのことを想っている」という解釈にはならないぞ。

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