この記事では「雑然」について解説する。

端的に言えば雑然の意味は「まとまりのない様子」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「雑然」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/AYA

長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「雑然」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。

「雑然」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

「雑然」という言葉はよく使いますか?「雑然とした部屋」・「雑然とした雰囲気」など日常で良く使われる言葉ではないでしょうか?何となく整理されていないような乱雑な状態をイメージしますが、果たして本当はどんな意味があるのでしょう。今回は「雑然」について詳しく解説していきます。

それでは早速「雑然」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「雑然」の意味は?

「雑然」には、次のような意味があります。

1.物事にまとまりがなく、整理されていないさま。
2.雑多に混じっているさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「雑然」

「雑然」とは「ざつぜん」と読み、物事にまとまりがなく整理されていないさまいろんな物が雑多に混ざり合っていることを「雑然」と言いますよ。色んな物が無秩序にあり、調和が取れていないさまを表す言葉です。物に対して使われますが人に対して用いる事はありませんよ。「雑然とした雰囲気」「雑然とした思考」などと使われます。

「雑然」の使い方・例文

「雑然」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「雑然」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.お兄ちゃんの部屋はいつも雑然としていて足の踏み場もない。
2.何年経っても雑然とした都会の雰囲気には馴染めない。
3.きらびやかな繁華街も近くで見ると雑然としているな。

3つの例文を挙げてみました。

例文1は分かりやすい例えを出しています。部活をしている男の子などは、よほど上手に整理しないと部活用品やスポーツウェアの脱ぎ散らかして散乱しがちですね。逆にフィギアなどの趣味を持っている子は、並べ方にもこだわりがあって整然としているようです。例文2は田園風景が広がるような田舎から出てきた人にとっては、都会の人混み・建築物の多さ・ゴミの多さに雑然としたものを感じるでしょう。例文3も同様に、雑居ビルが建ち並ぶ繁華街では、テナントの数だけ看板があります。中華街などは店舗の看板以外にもきらびやかなペナントが装飾されていて、綺麗ではありますがどこか雑然とした雰囲気がありますよ。

このように「雑然」とは、色んな物が秩序なく入り交じっているさまを表現する言葉ですよ。

「雑然」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「雑然」と同じ意味を持つ言葉は、何があるでしょうか?

その1「雑然紛然」

「雑然紛然」「ざつぜんふんぜん」と読み、「色々入り交じってごたごたしているさま」の意。難しい漢字が並んでるように見えますが、「雑然」と「紛然」に分けて考えましょう。「雑然」は色々と入り交じっているさまを表し、「紛然」は入り乱れていてごたごたしているさまを表す言葉なので、合わせて「入り交じってごたごたしている」という意味になります。「雑然」の四字熟語として定義出来るので、類義語として適切ですね。

その2「雑多」

「雑多」「ざった」と読み、「色々なものがごたごととたくさんある」の意。子供のおもちゃ箱のような物を指しますよ。こちらも同義語で「種種雑多(しゅしゅざった)」という四字熟語があるので、合わせて覚えておきましょう。

\次のページで「「雑然」の対義語は?」を解説!/

「雑然」の対義語は?

次は対義語を見ていきましょう。

「整然」

「整然」とは「せいぜん」と読み、「秩序正しく整っているさま」の意。色んな物が入り交じっている「雑然」とは反対の意味になるので、対義語としてふさわしいでしょう。いくつかの辞書でも確認しましたが「雑然」の対義語は「整然」一択でした。「整然とした」「整然と並べられた」「整然たる~」などと使いますよ。

「雑然」の英訳は?

image by iStockphoto

「雑然」という英単語は、対象物によって言い方がさまざまですが、その中でも使いやすいものを紹介しましょう。

その1「messy」

「散らかった」という意味の代表的な英語は「messy」です。正確には「散らかした・乱雑な・だらしない」のニュアンスなので、部屋や身近な物を対象にする時に使いましょう。もう少し柔らかく「整理されていない」というニュアンスを出したいときは「untidy」という英単語のほうが、しっくりときますよ。「きちんと・整理された」のニュアンスの「tidy」に否定形を付けて「整頓されていない」などと表現したい時に用いられます。

その2「cluttered」

「cluttered」は対象物がもう少し広範囲に使えます。雑多な街並みや雰囲気と表現したいときなどはこちらを使いましょう。例文を挙げるので参考にしてください。

「His desk is always messy.」

(彼のデスクはいつも雑然としている。)

「This downtown area has a cluttered atmosphere. 」

(この繁華街の一角は雑然とした雰囲気がある。)

\次のページで「「雑然」を使いこなそう」を解説!/

「雑然」を使いこなそう

この記事では「雑然」の意味・使い方・類語などを説明しました。簡単に復習しましょう。「雑然」とはまとまりがなく、整理されていない事を表す言葉でしたね。「雑然紛然」という同義語の四字熟語も紹介しましたよ。

ミニマリストが取り上げられるようになったのはいつからでしょうか?必要最低限で豊かに暮らす人と、しっかり備えて安心する人と対照的ですね。私は最近ミニマリストに憧れながらも、備えて安心タイプです。安心ですが整然としていないのが課題ですね。今回の「雑然」を勉強した人も、これをきっかけに身の回りの「雑然」を見直してみてはどうでしょうか?この記事が参考になれば幸いです。

" /> 「雑然」の意味や使い方は?例文や類語を読書好きWebライターがわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

「雑然」の意味や使い方は?例文や類語を読書好きWebライターがわかりやすく解説!

この記事では「雑然」について解説する。

端的に言えば雑然の意味は「まとまりのない様子」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

接客業で鍛えられた語学力を持つAYAを呼んです。一緒に「雑然」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/AYA

長年接客業で培った「正しい敬語」を武器に、新人教育の経験も豊富なライターAYAが「雑然」について読み方から使い方、よくある読み間違いも含めて、分かりやすく解説していく。

「雑然」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

「雑然」という言葉はよく使いますか?「雑然とした部屋」・「雑然とした雰囲気」など日常で良く使われる言葉ではないでしょうか?何となく整理されていないような乱雑な状態をイメージしますが、果たして本当はどんな意味があるのでしょう。今回は「雑然」について詳しく解説していきます。

それでは早速「雑然」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「雑然」の意味は?

「雑然」には、次のような意味があります。

1.物事にまとまりがなく、整理されていないさま。
2.雑多に混じっているさま。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「雑然」

「雑然」とは「ざつぜん」と読み、物事にまとまりがなく整理されていないさまいろんな物が雑多に混ざり合っていることを「雑然」と言いますよ。色んな物が無秩序にあり、調和が取れていないさまを表す言葉です。物に対して使われますが人に対して用いる事はありませんよ。「雑然とした雰囲気」「雑然とした思考」などと使われます。

「雑然」の使い方・例文

「雑然」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「雑然」の類義語は?違いは?」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: