地学岩石・鉱物理科

「安山岩」ってどんなもの?火成岩の種類の一つである安山岩について科学館職員が解説

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地球の内部にもたくさんの元素が含まれている。地殻に含まれる元素の質量パーセント濃度を表すものをクラーク数と言う。多い方から順にO>Si>Al>Feだ。最近ではクラーク数と言う言い方はしなくなってきているが、せっかくだから覚えておけ。

火成岩の種類

image by PIXTA / 23368465

マグマの固まり方で岩石の種類が決まります。

地表付近で急激に冷えてできる岩石を火山岩、ゆっくりと冷えて固まった岩石を深成岩と言うのです。このふたつはでき方だけでなく、見た目も異なっています。それでは火山岩と深成岩の違いと、その仲間を確認していきましょう。

火成岩についてはこの記事を読んでくださいね。

地表付近で急に冷える、火山岩

火山岩とは「マグマが急激に固まってできた岩石」のことです。火山から噴出されることから噴出岩とも呼ばれています。

火山岩の特徴はその結晶の状態です。火山岩は小さな結晶と肉眼で確認できる程度の大きさの結晶が混ざっています。小さい方を石基といい、そして大きい方を斑晶と言うのです。石基は急激に冷やされ育つ時間がありません。それに対して斑晶は噴出する前に内部で結晶化しているため、大きく育っているのです。石基はガラス質または微細な結晶からできています。火山岩の組織のことを斑状組織(はんじょうそしき)と言うので覚えておいてください。

火山岩で覚えておきたいのが次の3つです。

玄武岩(塩基性岩:二酸化ケイ素が45~52%) マグマの粘り気が低い・黒

安山岩(中性岩:二酸化ケイ素が52~66%)

流紋岩(酸性岩:二酸化ケイ素が66%以上)  マグマの粘り気が強い・白

玄武岩は有色鉱物が多く、黒っぽい色をした岩石です。有色鉱物として輝石や橄欖石(かんらんせき)、無色鉱物として斜長石などを含んでいます。

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反対に流紋岩は二酸化ケイ素を多く含み、上の写真のように白っぽい色をした岩石です。またわずかに有色鉱物である黒雲母、角閃石、軌跡を含んでいます。黒っぽい岩石は二酸化ケイ素の含有量が少なく、反対に白っぽい岩石には二酸化ケイ素の含有量が多く存在しているのです。

そして安山岩は玄武岩と流紋岩の中間となります。有色鉱物としては角閃石・輝石・磁鉄鉱を、無色鉱物としては斜長石を含んでいるのです。玄武岩は高温で粘り気の強いマグマ、流紋岩は低温で流れにくいマグマからできています。

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