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【ことわざ】「人の噂も七十五日」の意味や使い方は?例文や類語を日本文学部卒Webライターがわかりやすく解説!

「人の噂も七十五日」の対義語は?

「人の噂も七十五日」の反対の意味は「人の噂は簡単には消えない」と言うことですね。ぴったりの言葉はありませんが、反対の意味に近いものに「悪事千里を走る」がありますので紹介します。

「悪事千里を走る」

悪事千里を走る」は(あくじせんりをはしる)と読みます。

「悪事」とは悪いこと。「千里」は約四千キロメートルの事ですが、このことわざではとても遠い距離を表現するのに用いられています。つまり「悪事千里を走る」は、悪い行いや悪い評判は噂となってあっという間に世間に知れ渡ってしまう、と言う教訓です。

元々の由来は中国の故事にあり「好事門を出でず、悪事千里を行く」と言う文章でした。「いい行いは中々世に知られることが無いが、悪い行いは世間にすぐ広まってしまう。」と言う意味です。そして、この言葉の「悪事千里を走る」の部分が、日本でことわざとして使われるようになりました。

「七十五日」を使った言葉

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「人の噂も七十五日」「七十五日」を使った言葉は、意外に多くありますので、二つ紹介します。

初物七十五日」(はつものしちじゅうごにち)は、健康に関することわざです。「初物」とは、その季節にできた最初の作物や獲れた物を指します。「初物七十五日」とは、「初物」を食べればその季節の間、健康でいられると考えから作られたことわざです。

もう一つは「七十五日は金の手洗い」で(しちじゅうごにちはかねのてあらい)と読みます。このことわざは、嫁や婿などに行った時は、しばらくの間、金属でできた手洗いを使わせてもらうほど大事にされるという意味です。「きん」ではなく「かね」ですから、読み方の誤りには注意しましょう。

このように「七十五日」が使われた言葉が多くあることを考えると、昔の日本では「七十五日」と言う期間が、一般的な季節の一区切りであったことが良くわかりますね。

「人の噂も七十五日」を使いこなそう

この記事では「人の噂も七十五日」の意味・使い方・類語などを説明しました。

由来の項で説明した通り、「七十五日」は五季節のうちの一季節です。「七十五日」と言う季節の区切りは、今は一般的ではなくなってしまいましたが、言葉の中には名残がしっかりと残っているのですね。このことからも、文化と言葉の密接な関係が伺えます。言葉のルーツをたどってみれば、古い文化にたどり着くと言うわけです。現在、若者が使うネット言葉など現代語と言われる言葉も、未来に置いては、今の文化をうかがい知るヒントになりうるのかも知れませんね。

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