この記事では「申し開き」について解説する。

端的に言えば申し開きの意味は「身の潔白を述べること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んです。一緒に「申し開き」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/川瀬

幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読み続けていく中で、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。

「申し開き」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

仕事で失敗した時などに、「申し開き」という言葉を聞いた事があるのではないでしょうか。普段や日常生活ではあまり使わない言葉なので、正しい意味や使い方に自信を持っている人は少ないでしょう。重要な場面で使われる言葉なので、いざという時に備えておくのが大切です。それでは早速「申し開き」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「申し開き」の意味は?

「申し開き」には、次のような意味があります。

非難を受けたり疑惑をまねいたりした事柄について、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること。弁明。釈明。言い開き。「申し開きをする」「申し開きが立たない」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「申し開き」

「申し開き」は「もうしびらき」と読み、相手から非難を受けたり、疑惑をまねいたりした事柄について、自分がそうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べることという意味があります。

相手に誤解されていたり、ある事について疑惑をかけられてしまった、皆さん1度はあるのではないでしょうか。そういったときは自分の正当性を明確にするために、弁明しますよね。その行為を、「申し開き」と呼びます。

「申し開き」の語源は?

次に「申し開き」の語源を確認しておきましょう。「申し開き」の成り立ちは、元々「言い開く」の謙譲語である「申し開く」だと言われています。「言い開く」の意味は、「申し開き」と同じ「相手から非難を受けた事などについて、身の潔白を述べること」です。

そこから「申し開く」が名詞へと変化し、現在では「申し開き」として使われています。

\次のページで「「申し開き」の使い方・例文」を解説!/

「申し開き」の使い方・例文

「申し開き」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.これほど作業期間を設けていただきながら、納品日から数日遅れてしまったことについて、申し開きのしようもございません。
2.前回のプロジェクトの結果について、申し開きをさせていただきます。
3.彼女の態度が改善しないことには申し開きが立たない。

これらの例文について、1つ1つ詳しくて見ていきましょう。例文1の「申し開きのしようもない」は、謝罪の際に使われる言い回しです。謝罪の際に相手が納得できるような説明が出来ないシーンで使われ、弁明が出来ないほど困っている、そんな苦しい状況が現れていますね。

例文2のように、ある事柄について説明する際にも「申し開き」という言葉が使われます。何か起きた際に、経緯や理由を説明し、相手に理解してもらう場合に使いましょう。

例文3の「申し開きが立たない」とは、「弁明が受け入れられない」「身の潔白が証明できない」という意味です。反対に、「申し開きが立つ」とすると、「弁明が受け入れられる」となります。

「申し開き」の類義語は?違いは?

image by iStockphoto

「申し開き」には「非難を受けた際などに、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること」という意味がありました。そんな「申し開き」の類義語についても見ていきましょう。

その1「言い訳」

「申し開き」の類義語の1つに、「言い訳」があります。「言い訳」とは、「そうせざるをえなかった事情を説明して、了解を求めること」という意味で、幅広い意味では同じです。しかし、「正当性を理解してもらうために、論理的に身の潔白を証明できるか、そうせざるをえなかったということを説明するか」に違いがあります。

「申し開き」は、「状況が状況で、自分が疑われているような落ち度はない」と主張するのに対し、「言い訳」は「状況がこうで、相手もこうだったから、この結果は仕方がない。そうせざるをえなかった」ことを主張しているのです。

\次のページで「その2「説明」」を解説!/

・言い訳がましいかもしれませんが、以前はお金に困っていたので、仕方のないことでした。

・僕の確認不足によるミスなので、言い訳が立たないことは重々理解しております。

・彼氏の言い訳めいた言葉には耳を傾ける気がない。

その2「説明」

「説明」とは「特に、物事がなぜこうなのかの根拠・理由を明らかにすること」という意味で、こちらも幅広い意味では似ています。しかし、「説明」の場合は「よくもわるくも、なぜそうなったのか」という事実を述べるだけなので、上手く使い分けることが出来るでしょう。

その3「釈明」

「釈明」とは「しゃくめい」と読み、「誤解・非難などを受けた時、自分の立場・事情などを説明して理解を求めること」という意味。相手から誤解や非難などを受けた場合に理解を求めるという意味では、「申し開き」ととても近い言葉です。

しかし、「自分の立場や事情を相手に示し、理解を求める」という点で少し異なっています

・裁判において事件の全容や証拠が列挙されたことによって、被告人は素直に釈明していた。

・不倫をスクープされたことにより不倫がバレて、釈明の余地がない。

・例の件について、釈明しに行ったものの断られた。

「申し開き」の英訳は?

image by iStockphoto

次に「申し開き」の英訳についても、確認しておきましょう。

「explain oneself」

「explain oneself」とは、「自分の立場[言動の真意]を説明[弁明]する」という意味です。また、「申し開き出来ない」と伝えたい場合には、「言い訳をする」という意味の「excuse」を使い、「cannot excuse」で表現する事が出来ます。

\次のページで「「申し開き」を使いこなそう」を解説!/

・Her father will expect her to explain herself in the morning. (父親は、朝になったら自分の行動を説明するように、娘に言うだろう。)

・Let me explain myself(申し開きさせてください)

・I cannot make any excuses for the mistake(この度のミスについて申し開きのしようもございません)

「申し開き」を使いこなそう

この記事では「申し開き」の意味・使い方・類語などを説明しました。「申し開き」とは「非難を受けた際などに、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること」という意味です。類義語には「言い訳」「説明」「釈明」などが挙げられますが、それぞれ意味が少し異なるため、上手く使い分けていきましょう。

言い訳はせずに、間違いや罪をしっかり認めて反省する事は大切です。しかし、時には誤解をされていたり、濡れ衣を着せられる事もあります。その際には、「申し開き」で自分を守ることが必要です。

" /> 「申し開き」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説! – Study-Z
国語言葉の意味

「申し開き」の意味や使い方は?例文や類語を読書家Webライターがわかりやすく解説!

この記事では「申し開き」について解説する。

端的に言えば申し開きの意味は「身の潔白を述べること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

幼少期から様々な分野の本を読み続け、知識を深めてきた川瀬を呼んです。一緒に「申し開き」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/川瀬

幼少期から多種多様な本を与えられて育ち、分からない言葉があれば辞書で引く癖がついていた。本を読み続けていく中で、細やかで表現力豊かな美しい日本語に魅了される。これまでの読書量を活かし、丁寧に言葉の意味を解説していく。

「申し開き」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

仕事で失敗した時などに、「申し開き」という言葉を聞いた事があるのではないでしょうか。普段や日常生活ではあまり使わない言葉なので、正しい意味や使い方に自信を持っている人は少ないでしょう。重要な場面で使われる言葉なので、いざという時に備えておくのが大切です。それでは早速「申し開き」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「申し開き」の意味は?

「申し開き」には、次のような意味があります。

非難を受けたり疑惑をまねいたりした事柄について、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること。弁明。釈明。言い開き。「申し開きをする」「申し開きが立たない」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「申し開き」

「申し開き」は「もうしびらき」と読み、相手から非難を受けたり、疑惑をまねいたりした事柄について、自分がそうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べることという意味があります。

相手に誤解されていたり、ある事について疑惑をかけられてしまった、皆さん1度はあるのではないでしょうか。そういったときは自分の正当性を明確にするために、弁明しますよね。その行為を、「申し開き」と呼びます。

「申し開き」の語源は?

次に「申し開き」の語源を確認しておきましょう。「申し開き」の成り立ちは、元々「言い開く」の謙譲語である「申し開く」だと言われています。「言い開く」の意味は、「申し開き」と同じ「相手から非難を受けた事などについて、身の潔白を述べること」です。

そこから「申し開く」が名詞へと変化し、現在では「申し開き」として使われています。

\次のページで「「申し開き」の使い方・例文」を解説!/

次のページを読む
1 2 3 4
Share: