

端的に言えば道すがらの意味は「道を行く途中で」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
元予備校校舎長で国語指導歴が長い教育系ライターのみゆなを呼んだ。一緒に「道すがら」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。
ライター/みゆな
元大手予備校校舎長、現在は教育系のライター。国語、特に現代文の指導経験が豊富。難解な言葉や表現を中高生がスラスラ理解できるように解説するのが大得意。
「道すがら」の意味や語源・使い方まとめ

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「道すがら」という言葉は、日常会話でも耳にしたことがあるかもしれませんね。一方、言葉の響きから「古語かしら?」と思われる場合も。今回は「道すがら」の意味や使い方を詳しく解説します。意外と便利な言葉なので、この機会に「道すがら」をマスターし表現のバリエーションを増やしてみましょう!
それでは早速「道すがら」の意味や語源・使い方を見ていきます。
「道すがら」の意味は?
「道すがら」には、次のような意味があります。
道を行きながら。道の途中で。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「道すがら」
「道すがら」とは「道を行きながら、道の途中で」という意味です。品詞上は「副詞」に分類されるため、用言を修飾する位置にきます。「用言」とは動詞や形容詞をまとめて指す言葉で、動作やものの様子を表す言葉のことです。よって「道すがら」も動作に付く言葉だと覚えておいてください。
「道すがら」行くのは、歩きながらでも乗り物に乗っていても構いません。「どこか目的地に向かう道のりの途中」というニュアンスで使える言葉です。「道を行く途中に何かをする」というときに使う表現ですから、「何かすること」は移動しながらできることに限られます。
一般的には「道すがら」と表記しますが、「途次」という漢字を当てる場合もありますので合わせて覚えておきましょう。
「道すがら」の語源は?
次に「道すがら」の語源を確認しておきましょう。
「道」は文字通り、今自分が移動している道を指します。「すがら」とは動詞「過ぐ(すぐ)」に経過や流れを表す「ら」が付いたものです。また「…の間中ずっと、…の途中で」という意味を持つ接尾語「すがら」だという説もあります。「道」+「すがら」と2語が合わさることで、「道を過ぎている最中」という意味になりました。
「道すがら」の使い方・例文
「道すがら」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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