
その2「重点を置く」
「重点を置く」は、複数ある事柄のなかからある一つの事柄を特に大切なものとして取り扱うことです。学校で言えば国語、理科、数学、英語、歴史・社会などからいずれかを選択して集中的に勉強に打ちこむ様子を指します。また会社なら、利益を上げるための方策として販路を拡大して新規顧客を獲得するか、あるいは新製品の開発に注力するかを選択して所期の目的を達成するために重点を置く個所はそれぞれ違ってくるでしょう。このような場合に「重点を置く」という言葉を使います。
その3「比重を置く」
「比重を置く」も「重きを置く」の類義語の一つに挙げてもいいでしょう。使い方は「重点を置く」と非常に似ています。「重点を置く」が複数のなかから一つの選択肢を選んでそれを中心とすることに対して、「比重を置く」は複数のなかから一つを選ぶ点は同じです。ただそれだけに注力するのではなく相対的に力を入れる割合が多い物事を選び、ほかのことについてもおろそかにしない場合に使います。
「重きを置く」の対義語は?
次に「重きを置く」の対義語を見ていきましょう。「重きを置く」の類義語に「重視する」があります。つまり「重視する」の対義語を考えればいいのです。
「軽視」
「重きを置く」にはあまり対義語がありません。そこで「重きを置く」の類義語である「重視する」の反対の意味を持つ言葉を考えてみました。すると「軽視」という言葉がぴったり当てはまります。「軽視」とは「人や事態などをたいしたものではないとして、それほど注意して扱わないこと」(新明解国語辞典第七版)です。人に敬意を払わないとか他部署の仕事を軽くみる場合などに使います。
その1「put emphasis」
「emphasis」とは「強調」を意味する英語です。それに「put」をつけると「重視する」という意味になり、日本語の「重きを置く」と似た表現になります。例えば「先生は英文法に重きを置いている」を英訳すると「The teacher puts emphasis on English grammar」となるのです。
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