「ご馳走になる」
「ご馳走になる」とは、食事を振る舞ってもらったり、おごってもらったりすることです。現代の「ご相伴にあずかる」は、ズバリ「おこぼれでゴチになる」という意味で使うのがほとんどではないでしょうか。「ゴチになる」は「ご馳走になる」こと。「ご相伴にあずかる」イコール「ご馳走になる」ととらえても、おそらく問題ないでしょう。
「おこぼれで」とは、自分はついでの客であるという意味です。「ご馳走になる」は「おこぼれで」という意味を含まないため、自分だけが誘われた1対1のディナーでも、当然「ご馳走になる」と使いますよ。
「share」
「share」は「分配する」「共有する」という意味。日本語でも「シェアする」と使うのでイメージしやすいですね。「ご相伴にあずかる」の概念は「共有する」という表現であらわすことができます。
シーンによっては別の表現もありますよ。例で紹介します。
I shared the proceeds.
(私は利益を共有した。= 利益のご相伴にあずかった。)
I dined with Mr. Yamada at his expense.
(私は山田さんにご馳走してもらった。= 食事のご相伴にあずかった。)
I would like to join you in next time.
(次回は私もご相伴にあずかりたいものです。)
「ご相伴にあずかる」を使いこなそう
この記事では「ご相伴にあずかる」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「ご相伴にあずかる」は「おこぼれで恩恵をうける」という意味です。「ご相伴にあずかりありがとうございました」と使うと、「私のようなものが参加させていただき」という謙譲の表現になります。
お土産のお菓子をひとつ「よかったらあなたもどうぞ」とついでにもらったくらいでも、「ご相伴にあずかる」のは嬉しいものです。しかし、おこぼれをギラギラとねらい過ぎるのは良くないですよ。