国語言葉の意味

「従容」の意味や使い方は?例文や類語を雑学大好きwebライターがわかりやすく解説!

「従容」の使い方・例文

「従容」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.うちの高校の担任はいつも従容な態度で頼れる人だ。
2.洪水で多くの人々が屋根などに取り残される状況を救助隊は従容として受け入れ、すぐさま対応に取り掛かった。
3.父は不治の病を患って余命宣告を受けたが、悟りを開いたかのように落ち着き払い、日々を従容たる様子で過ごしている。

「従容」は「危急の場合にも焦ったりしないさま」という意味がある言葉です。よって、「従容」は命の危険が迫っているときに使われることが多くなります。

例文2の災害や例文3の余命いくばくもない状況は、その典型と言えるでしょう。命の危険が迫っている状況でも慌てふためくことのない様子を表すときには、「従容」という言葉がぴったりとはまります。

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「従容」という言葉を使ったことがなかったり、そもそも「従容」が読めなかった人もいるだろう。しかし、その「従容」が付く四字熟語は意外と多いぞ。

たとえば「従容不迫」(しょうようふはく)は、「のんびりと落ち着いている様子」という意味だ。「不迫」にも「従容」と似た「何事にも動じないこと」という意味があるぞ。似たような四字熟語は「従容自若」(しょうようじじゃく)だ。「自若」も「物事に動じない様子」という意味だな。

その他にも、「従容就義」(しょうようしゅうぎ)「従容中道」(しょうようちゅうどう)「従容無為」(しょうようむい)とあるぞ。これらの四字熟語を友人や同僚に披露してもかまわんが、くれぐれも読み方は間違えないようにな。

「従容」の類義語は?違いは?

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ところで、「従容」の類義語は何でしょうか。違いとともに見ていきましょう。

「沈着」「冷静」

沈着」(ちんちゃく)も「冷静」(れいせい)も、「物事に動じないこと」といった意味があります。しかも、2つを合わせて「沈着冷静」(ちんちゃくれいせい)または「冷静沈着」(れいせいちんちゃく)という四字熟語にもなる言葉です。

ただし、2つの言葉は「従容」とは微妙に違います。まず、「冷静」は「感情に左右されずに落ち着いていること」です。「従容」が「あわてないこと」ですので、「冷静」は感情の揺れが少ないことを表し、「従容」は慌てた態度をとらないことと区別できるでしょう。さらに、「沈着」は「落ち着いていて動じないこと」という意味があります。そこまでなら「従容」とは同じでしょう。しかし、「沈着」にはもう1つ、「底にたまってかたまること」という意味もあります。「色素が沈着する」などと聞いたことはあるでしょう。

「沈着」と「冷静」以外にも、「泰然」「平然」「悠然」「平静」「静謐」などが「従容」の類義語となります。「静謐」の読みは「せいひつ」です。

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