この記事では「異彩を放つ」について解説する。

端的に言えば異彩を放つの意味は「周囲に比べ突出した魅力や特徴があること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

日本語学を学び学習ライターを経験したfleurを呼んです。一緒に「異彩を放つ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/fleur

小学校の頃の趣味は広辞苑を読むこと。日本語学を専攻し、出版社で校正を担当した経験も活かしわかりやすい日本語解説記事を発信する。

「異彩を放つ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「異彩を放つ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「異彩を放つ」の意味は?

「異彩を放つ」には、次のような意味があります。

1 普通とは違った色彩や光を出す。

「渠 (かれ) の眼色 (めざし) は、顰 (ひそ) める眉の下より―・てり」〈鏡花・義血侠血〉

2 多くの中できわだって見える。「画壇の中で―・つ新人」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「異彩を放つ」

読み方は「いさいをはなつ」。日常会話では2の意味で使われることが多いかもしれませんね。

基本的には魅力的な人物・モノなど優れた点を評価する目的て使われます。

異なる彩という漢字からも分かるように良い悪いどちらかに限らず周囲と違い一際目立っている人物に対して使われる慣用句です。

「異彩を放つ」の使い方・例文

「異彩を放つ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

\次のページで「「異彩を放つ」の類義語は?違いは?」を解説!/

1.世界各地方の植物を集め色とりどりのこの植物園だが、やはり南国の植物は異彩を放っている。

2.わが大学を首席で卒業した彼は、新入生のときから異彩を放つ存在だった。

1は周囲と違う見た目で目立っている様子を表すのに用いられている例です。視覚的に捉えられる色味について述べている点がヒントになります。

2はとびぬけて優れた人物を示すのに使われている例です。この場合は見た目だけでなく目に見えない能力や才能によって他者から抜きんでている人に使うことができます。

どちらの意味で使う場合でも、「目立つ」ことがキーワードになるので覚えておきましょう。

「異彩を放つ」の類義語は?違いは?

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つづいて、「異彩を放つ」に似た意味を持つ単語や関連する表現について見ていきましょう。

その1「他に類を見ない」

それ以外に同様のレベルや質のものが存在しないという意味です。

「類」は似たもののことを指し、「類は友を呼ぶ」にも使われていますね。「右に出る者がいない」も同じ意味を表すことができます。

似たものがない、つまり代替が利かないほどすばらしいという賞賛に使える点で「異彩を放つ」に近い言葉だと言えるでしょう。

その2「鬼才」

文字通り人間離れした才能を持つ人物や才能そのものを指します。

そうした才能は頻繁に表れるものではないので必然的に普通の人々の中では目立ち、「異彩を放つ」状態になるので同じシーンで使える表現です。

努力で手にした実力というよりは天性のものである傾向が高いと言えます。

「鬼」という人間の力を凌駕する存在をたとえに使うことで「天才」「秀才」よりも程度の強さを示すことができるのもポイントでしょう。

\次のページで「その3「押しも押されもせぬ」」を解説!/

その3「押しも押されもせぬ」

実際に物理的に押されるかはともかくとして、どのような場面でも動じないほどの実力を持った人物に使われます。

周囲から一切影響を受けないほどの自信に結びつくような力があるという点で「異彩を放つ」人物に対して使うことができるでしょう。

ただしここでの対象人物となる彼らの能力は努力に基づく実力であることが多く、他の言葉に比べると持って生まれた才能を評価する場面では使われない点に注意が必要です。

「異彩を放つ」の対義語は?

次に、「異彩を放つ」と反対の意味を持つ言葉や関連する表現について見ていきましょう。

その1「凡庸な」

特に際立った特徴もなく、とりえがないことを指します。「平凡」「普通」が同様に使える言葉です。

どちらかといえばネガティブな意味で用いられることが多く、他人に使うことは避けた方が良いでしょう。

周囲とは異なる点があり、特別な存在である「異彩を放つ」人物と対照的な存在です。

その2「しゃしゃり出る」

図々しくも前に出てきてあれこれすることを指す表現です。

目立つという意味では「異彩を放つ」と同じですが、悪目立ちという点が異なります。

「しゃしゃり」の語源は諸説ありますが、「ささっと出る」などの「ささ」が訛ったものと考える説が有力です。

すべての場合で悪い意味で使われるため、会話中に出てきたら注意をしましょう。

その3「何の変哲もない」

特段指摘するほどの特徴がないという意味です。

「凡庸な」とほぼ似た意味ではありますが、ネガティブなニュアンスは薄いと言えるでしょう。

人物よりはモノに使うことが多く、シンプルさを強調する目的で用いられるようです。

その他手品でも「何の変哲もない(=余分な仕掛けがない)トランプです」と使うことがありますね。

「異彩を放つ」の英訳は?

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最後に、「異彩を放つ」を英語で表現する方法をご紹介します。

\次のページで「その1「shine out」」を解説!/

その1「shine out」

際立つ、輝いて出てくるという意味です。

日の出にも使われる表現なので、雲の切れ間から太陽が出てくるところを想像するとイメージがつきやすいでしょう。

視覚的に目立つという印象を含めることができるので「異彩を放つ」の英訳にぴったりですね。

その2「standout」

名詞では「突出して優れたもの、こと」、形容詞では「際立った」という意味を持つ用語です。

これは「異彩を放つ」の能力が目立つという意味を表し、視覚的に他と違うという意味では使えないので注意してください。

「stand out」とすると動詞として「目立つ」という動作を表すことができるので合わせて覚えておきましょう。

その3「unique」

ただ1つの、特異なという意味です。

ニュートラルな表現で前後の文脈次第でポジティブにもネガティブにも使うことができ便利な単語になってます。

実際に他に類を見ないかやそれが才能であるかは重要ではなく、単に「変わっている」という意味で使われることも多々あるので注意しましょう。

「異彩を放つ」を使いこなそう

この記事では「異彩を放つ」の意味・使い方・類語などを説明しました。

見た目やその能力から周囲とは違う輝きを持つ様を示す言葉でしたね。そうした輝きには生まれつきの才能もありますが、努力で身に着けられるものもあります。

私たちも学習を重ねて異彩を放つ人材になっていきましょう、

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国語言葉の意味

【慣用句】「異彩を放つ」の意味や使い方は?例文や類語を現役文学部生ライターがわかりやすく解説!

この記事では「異彩を放つ」について解説する。

端的に言えば異彩を放つの意味は「周囲に比べ突出した魅力や特徴があること」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

日本語学を学び学習ライターを経験したfleurを呼んです。一緒に「異彩を放つ」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/fleur

小学校の頃の趣味は広辞苑を読むこと。日本語学を専攻し、出版社で校正を担当した経験も活かしわかりやすい日本語解説記事を発信する。

「異彩を放つ」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「異彩を放つ」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「異彩を放つ」の意味は?

「異彩を放つ」には、次のような意味があります。

1 普通とは違った色彩や光を出す。

「渠 (かれ) の眼色 (めざし) は、顰 (ひそ) める眉の下より―・てり」〈鏡花・義血侠血〉

2 多くの中できわだって見える。「画壇の中で―・つ新人」

出典:デジタル大辞泉(小学館)「異彩を放つ」

読み方は「いさいをはなつ」。日常会話では2の意味で使われることが多いかもしれませんね。

基本的には魅力的な人物・モノなど優れた点を評価する目的て使われます。

異なる彩という漢字からも分かるように良い悪いどちらかに限らず周囲と違い一際目立っている人物に対して使われる慣用句です。

「異彩を放つ」の使い方・例文

「異彩を放つ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

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