
似た表現その1「傷心」
似たような表現に、「broken heart」「heartbreak」があります。心が壊れるとはどういう状態でしょうか?「heartbreak」は心が傷ついたということです。何かを失ったり、ひどく悲しいことがあったりして心が張り裂ける思いをするとき使います。失恋した時などによく使うのはこちらですね。
1.Heart broken, he left the town.
傷心のうちに彼は町を去った。
2.Don’t worry, you won’t die of a broken heart.
心配するな、傷心で命を落とすことはない。
3.His words and attitude broke his wife’s heart.
彼の言葉や態度が彼の妻の心を傷付けた。
似た表現その2「胸が締め付けられる」
胸がぎゅっと締め付けられる思いは、「heart-wrenching」といいますよ。強い悲しみや同情などを感じた時に使う言葉です。「wrench」は工具の「レンチ」も意味しますが、ボルトなどをレンチで締める時のように、ぎゅっとひねること。「heart」をひねって締め付ける様子を想像すると、いかにも辛そうですよね。
1.The sight was simply heart-wrenching.
その光景はただ胸を締め付けられそうなものだった。
2.It was such a heart-wrenching story and I could not read on.
それは胸が苦しくなるような悲しい物語で私はそれ以上読むことができなかった。

「heartache」は心からの深い悲しみや辛い思い、「heartbreak」は張り裂けんばかりの傷ついた心だ。ニュアンスの違いがつかめたかな。
「胸が痛む」を英語で言ってみよう
この記事では「胸が痛む」の意味・使い方・英訳を説明しました。悲しみや心配からくる胸の痛みは、時に身体の痛みよりも辛いものですね。「胸が痛い」は「one’s heart aches」「heartache」で、英語でも同じ表現になるようです。言葉や文化などが違う人でも、悲しみの感じ方は同じということでしょうか。