国語言葉の意味

【ことわざ】「高みの見物」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターがわかりやすく解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「高みの見物」について解説する。

端的に言えば高みの見物の意味は「興味本位に傍観する」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

国語力だけでこれまでの社会人生活を乗り切ってきたライター、ヤザワナオコに、「高みの見物」の意味や例文、類語などを説明してもらおう。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤザワナオコ

コールセンターの電話応対指導やマナー講師、テレビ番組の字幕製作経験もあるライター、ヤザワナオコ。

家族そろって野次馬精神旺盛なため、近所に消防車や救急車のサイレンが鳴り響くと様子を見に行かずにはいられないとか。高みの見物とはどんなときに使う言葉なのか、解説してもらう。

「高みの見物」の意味や語源・使い方まとめ

image by iStockphoto

それでは早速「高みの見物」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「高みの見物」の意味は?

「高みの見物」には、次のような意味があります。

第三者の立場から、興味本位に物事の成り行きを傍観すること。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「高みの見物」

けんかなどの騒動が起こったとき、野次馬精神でつい見に行きたくなってしまうことはありませんか。当事者として関わるのではなく他人のドタバタを楽しんでしまう気持ちになるとき、巻き込まれる恐れのない高い場所から見れば安全ですし、全体を見渡しやすくなりますね。

このように、人の不幸や争いごとを半ば面白がって、第三者的に様子見をするのが「高みの見物」です。

「高みの見物」の語源は?

次に「高みの見物」の語源を確認しておきましょう。

「高み」は「周囲よりもずっと高いところ」、「見物」は「価値があるもの、好奇心をそそるものを見ること」を意味します。 「高み」の「み」は「見る」ではなく、性質や状態の程度を表す接尾語「み」なので、「高見の見物」と書くのは間違い。

この接尾語「み」はほかに、「厚み」「面白み」などでも使いますね。最近では若者言葉で「うれしみ」「やばみ」などとつけるのも、従来の正しい使い方とは異なりますが、新しい用法といえるかもしれません。

\次のページで「「高みの見物」の使い方・例文」を解説!/

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