![](http://study-z.net/img/is/iStock-858710598.jpg)
「鸚鵡返し」の使い方・例文
「鸚鵡返し」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
・お客様から話を聞くときは、鸚鵡返しや相づちを使ってきちんと確認をしましょう。
・彼女の会話は鸚鵡返しが多すぎて、ちゃんと考えて返事をしてくれているか心配になってしまうよ。
例文でも挙げたように、鸚鵡返しはビジネス上の会話でもよく使われます。メリットは、会話への興味や賛同の気持ちを伝えることでコミュニケーションがスムーズになることと、重要な事項について聞き間違いを防げる点。他方、デメリットもあり、何度も使っていると「何も考えずに適当に会話しているのではないか」と疑われかねません。興味や賛同やうなずきだけでも伝えられますから、相手の反応をよく見て言い方や頻度などを工夫すると有効ですよ。
「鸚鵡返し」の類義語は?違いは?
![](https://i0.wp.com/study-z.net/img/is/iStock-1208572150.jpg?w=730)
image by iStockphoto
では、「鸚鵡返し」と似た意味で使える言葉を見ていきましょう。もちろん「復唱する」「繰り返す」と言い換えることもできますが、ここではそれ以外の表現を紹介します。
「顰に倣う(ひそみにならう)」
「善し悪しを考えずに人の真似をする」という意味です。「何も考えず」という点に重きを置いてネガティブなニュアンスで使うこともあれば、他人の言動を見習うことを謙遜して使うこともありますよ。「鸚鵡返し」と異なり、言葉を繰り返す場合に限定せず行動を真似る場合にも用いられます。
この「ひそみ」とは眉間にしわを寄せて顔をしかめること。中国の春秋時代に、有名な美女が病気で顔をしかめているのを見た醜女(しこめ・みにくい女のこと)が、自分も美しく見えるのではないかと眉間にしわを寄せた、という故事に由来します。残念ながら不美人が顔をしかめても美しくなるはずもなく、周囲の人々に気持ち悪がられてしまったとか。
ちなみにこの言葉を使うときは、「ならう」を「習う」と書かないように気をつけましょう。学習するという意味ではなく、「手本にする、真似する」と言意味の「倣う」が正解です。「模倣(もほう)」という単語で見かけることがありますね。
\次のページで「「鸚鵡返し」の対義語は?」を解説!/