
その2「身勝手」
「身勝手」も「我が強い」の類義語の一つと言えます。自分の都合や利益だけを考えて行動することで「我が強い」より「わがまま」に意味合いがよく似た言葉です。「我が強い」は相手の主張にかかわらず自分の意見を押し通すことで、「わがまま」や「身勝手」は相手がいる、いないにかかわらず自分本来の性格である点に両者の違いがあります。
その3「自分勝手」
「自分勝手」とは「他人のことは考えず、自分の都合だけを考えて振る舞うこと」で、他人の都合や迷惑を考えない性格を言います。言葉としては「身勝手」によく似ていますが、他人が関連しているかどうかに微妙な違いがあると言えるでしょう。「自分勝手」な人は簡単に嘘をつきますから注意が必要です。さらに人にものを依頼されるのは嫌がりますが、自分が他人にものを頼むことは平気だという点に特徴があります。
「我が強い」の対義語は?
次に「我が強い」の対義語を見ていきましょう。「我が強い」の真逆の言葉はありませんが、類義語から対義語を考えてみました。
その1「素直」
「我が強い」の類義語の一つに「強情」があります。その「強情」の対義語の「素直」は「我が強い」の対義語であるとも言えるでしょう。「素直」にはいろいろな意味があります。「ありのままで飾り気がない」「物の形がまっすぐでねじ曲がっていない」という意味もありますが「我が強い」の対義語として挙げられるのは「性格・態度などが穏やかでひねくれていない」様子です。「素直」な性格の持ち主は、間違いを指摘されたらすぐに認めます。そのような人は他人の意見を聞き入れてどんどん成長していくことでしょう。
その2「従順」
「従順」とは素直で人に逆らわないことですから「我が強い」の対義語と言えるでしょう。「従順」な人は、態度にひねくれたところがなく喜んだり悲しんだりといった感情もストレートに表します。そんな点は一見「我が強い」ようにも見えますが、あくまでも喜怒哀楽の表現に限られているのです。けっして自我を主張するわけではありません。ですから人の言うことは素直に聞きます。その点が長所にも短所にもなり得るのです。
その3「協調的」
「協調的」は「我が強い」の類義語「わがまま」の対義語で、互いに助けあったり譲り合ったりする性格のことです。「協調」とは互いに協力することを意味する名詞で、それに接尾辞「的」をつけることにより傾向や性格を表すことになり「我が強い」の対義語と言えます。「協調的」とはなんでもかんでも唯々諾々と従うことではありません。自分の考えをしっかり持っていて、そのうえで周囲と協力しあうことです。
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